多端(読み)タタン

デジタル大辞泉 「多端」の意味・読み・例文・類語

た‐たん【多端】

[名・形動]
複雑で多方面にわたっていること。また、そのさま。「多岐多端
事件仕事が多くて忙しいこと。また、そのさま。多忙。多事。「国事多端
「誠に家事―で」〈福沢福翁自伝
[類語]忙しいせわしいせわしない気ぜわしいあわただしい目まぐるしいそそくさせかせか性急拙速忙殺多忙繁忙繁多繁劇多事多端多用繁用怱忙そうぼう倥偬こうそう怱怱そうそう大忙し東奔西走てんてこ舞いきりきり舞い取り紛れる手が塞がる目が回る応接にいとまがない席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいあくせくこせこせばたばたせっかちあたふた気早気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしいそわそわ右往左往慌てふためく動き回るちょこまかうそうそ倉卒押せ押せてんやわんややいのやいの

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精選版 日本国語大辞典 「多端」の意味・読み・例文・類語

た‐たん【多端】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 複雑で多岐にわたっていること。特に、人や用事の多いこと。また、そのさま。多忙。多事。
    1. [初出の実例]「庶務多端、一日万機」(出典:続日本紀‐霊亀元年(797)九月己卯)
    2. 「閑暇があったらと思って居ても、イヤどうも事務多端(タタン)で」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一六)
    3. [その他の文献]〔漢書‐食貨志下〕

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普及版 字通 「多端」の読み・字形・画数・意味

【多端】たたん

多事。〔晋書、芸術伝序〕法として多端、變態諒(まこと)に一に非ず。眞、存すと雖も、僞も亦た憑(よ)る。人は怪力亂を語らず。良(まこと)に以(ゆゑ)るなり。

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