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大童 オオワラワ

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デジタル大辞泉の解説

おお‐わらわ〔おほわらは〕【大童】

[名・形動]
2が原義》一生懸命になること。夢中になってことをすること。また、そのさま。「記念式典の準備に大童な役員たち」
髷(まげ)の結びが解けて髪がばらばらになっていること。また、そのさま。童は髪を結ばなかったところから、大きな童の意でいい、多く、ざんばら髪で奮戦するさまに用いる。
「石切といふ太刀ぬいて―になり」〈平治・下〉

出典|小学館
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大辞林 第三版の解説

おおわらわ【大童】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
が原義〕 なりふりかまわず、夢中になってする・こと(さま)。 「開店の準備に-だ」
〔大人が髪を結ばず乱れたまま垂らしているさまが、髪を束ねない童のようであることから〕 結びが解けて、髪がばらばらに乱れること。また、そのような姿で奮戦するさま。 「悪源太袴はかまのそばとり、石切といふ太刀抜いて-になり/平治

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大童
おおわらわ

(もとどり)を解いた髪。肩のあたりまで垂れたさまが、童の髪姿に似ているところからいう。室町末期に来日したキリスト教宣教師は、vuaraua「髪はばらばらに解け、着物はしまりなくはだけなどして、身なりの乱れている」(『日葡(にっぽ)辞書』)と認識しているが、次の三つの使い分けがみられる。(1)年長者の理髪しない若風の髪形。「長季は宇治殿若気也。仍(すなわち)大童まで不加首服云々」(『古事談』)。(2)軍記物語などで、奮戦する武者姿の描写によく用いられている。「鎧(よろい)の草摺(くさずり)かなぐり捨て、胴ばかり着て、大童になり、大手を広げて立たれたり」(『平家物語』「能登殿最期」)。(3)転じて、一心不乱に物事に打ち込むさまをいう。「三人とも大童になつて、おもしろさうに飲み始め」(尾崎紅葉『二人女房』)、「漁師町では例年通りその準備に大童だったが」(吉村昭(あきら)『戦艦武蔵(むさし)』)。[岡田袈裟男]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の大童の言及

【成年】より

…元服以前の男子年少者はなにもかぶらず,頂(いただき)を露(あら)わしたままでいた。これを童(わらわ)といい,年齢的には成長していても,加冠の式を経ない者は大童(おおわらわ)と呼んで,一人前とはみなされなかった。成年式は平安朝の宮廷貴族における通過儀礼の中でも特に重要視され,最も厳粛かつ盛大な儀式によって行われ,文学作品では男女ともに〈大人になる(なす)〉という表現を用いている。…

※「大童」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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