松山(鹿児島県)(読み)まつやま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「松山(鹿児島県)」の意味・わかりやすい解説

松山(鹿児島県)
まつやま

鹿児島県東部、曽於郡(そおぐん)にあった旧町名(松山町(ちょう))。現在は志布志(しぶし)市の北西部を占める。旧松山町は1958年(昭和33)町制施行。2006年(平成18)有明(ありあけ)町、志布志町と合併、市制施行して志布志市となった。松山の名は1593年(文禄2)志布志郷から分離した郷名にちなむ。平安末期に平家一族が領したと伝え、近世には島津氏の直轄地で新橋(しんばし)に地頭仮屋(じとうかりや)があった。旧町域の大半がシラス台地で、耕地の70%を畑地が占めるが、1967年の灌漑(かんがい)水路完成で水田も増えた。メロンやピーマンなどの施設園芸のほか肉牛や養豚などが盛ん。

[白石太良]

『『松山町郷土史』(1969・松山町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例