ストレート(その他表記)straight

翻訳|straight

デジタル大辞泉 「ストレート」の意味・読み・例文・類語

ストレート(straight)

[名・形動]
まっすぐなこと。また、そのさま。一直線。「ストレートにぶつかる」
直接的であること。特に表現が率直であること。また、そのさま。「ストレートに家に帰る」「ストレートな批判」
野球で、変化しないまっすぐなボール。直球。
ボクシングで、腕をまっすぐ突き出して打つ打法。
続けざま。連続。「ストレートフォアボール」「ストレートで勝つ」
浪人しないで上級学校に進むこと。
のままであること。水・氷を加えたり、ブレンドしたりしないこと。「ウイスキーストレートで飲む」
果物や野菜のジュースで、原材料として表示する果物や野菜の搾り汁を濃縮したり希釈したりせず、そのまま使用したもの。→濃縮還元
異性愛者であること。
[類語](1直線的まっしぐら直情径行一途いちず一直線一路一本槍しゃにむに無二無三がむしゃらまっすぐ猪突猛進ひたすらひたむき一筋ただただただ専一ひとえに一心一念一散一目散一点張り一辺倒一意専心営営せっせ遮二無二一心不乱脇目も振らずしゃかりき無心粉骨砕身無我夢中熱中夢中専心専念没入没頭没我傾注傾倒我を忘れるこんを詰める身を入れる身を砕く心血を注ぐ/(2直接じき・無媒介・ダイレクト直直じきじきじかなま直接的ちょく単刀直入直截ちょくせつ率直露骨ずばりざっくばらんずけずけあけすけ歯にきぬ着せぬぽんぽん開けっ広げ開けっ放し開放的あからさまおおっぴらあらわ赤裸裸赤裸筒抜けガラス張り公然表沙汰フランク口さがない口が悪い口うるさい口やかましい辛口毒舌ずばずばき出しえげつない遠慮会釈もない遠慮言いたい放題啖呵たんかを切るもろにもろ正面真ん前前方向かい真向かい真向き真っ向真正面真面まおもてじかてきめんまとも矢面やおもて差し向かい相対あいたいたいきっぱり断固毅然きぜん不躾ぶしつけ身もふたもない

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精選版 日本国語大辞典 「ストレート」の意味・読み・例文・類語

ストレート

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( [英語] straight )
  2. まっすぐなこと。一直線なこと。まわり道をしないこと。また、そのさま。
    1. (イ) 野球で投手の投球のうち、変化しないまっすぐな球。直球。ストレートボール。
    2. (ロ) ボウリングでまっすぐに滑ってゆく投球。
    3. (ハ) ボクシングで一直線に突く打撃法。
      1. [初出の実例]「スイング、ストレート、アッパアカットと攻撃法を一通り修得した」(出典:まんだん読本(1932)拳闘と説明者〈井口静波〉)
    4. (ニ) 表現や行動や理解のしかたが率直で、婉曲でないこと。
      1. [初出の実例]「インテリらしい職業とか、何とかいってる時ではない、ストレートに、そうだストレートに身体を売るのだ」(出典:鉛筆ぐらし(1951)〈扇谷正造〉ゲンマン記者)
    5. (ホ) 上級学校の入学試験に現役で合格することをいう俗語。
      1. [初出の実例]「やがて翌年の四月、ぼくは東大に入りました。ストレートで入れたのは、逃避のお蔭だったかも知れません」(出典:されどわれらが日々(1963)〈柴田翔〉第二の章)
  3. 続けざまなこと。また、そのさま。
    1. (イ) スポーツ競技などで連勝すること、または連敗すること。
      1. [初出の実例]「戦後木村氏は升田氏にストレートで三番敗けた記録がある」(出典:いろは交友録(1953)〈徳川夢声〉き)
    2. (ロ) 野球で投手が打者に連続して四つのボールを投げること。また、連続して三つのストライクを奪うこと。
    3. (ハ) トランプポーカーなどの役の一つ。
  4. まぜものがないこと。まじりけのないこと。また、そのさま。
    1. (イ) 水や氷で薄めたり、他の酒とまぜていない生(き)のままの酒や、ブレンドしていないコーヒー。
      1. [初出の実例]「ストレートで出すウィスキが相当いい値になるンですってさ」(出典:茶色の眼(1949‐50)〈林芙美子〉三)
    2. (ロ) ジャズで、ある曲を即興的演奏を加えないで、作曲された通りに演奏すること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ストレート」の意味・わかりやすい解説

ストレート
Willard Dickerman Straight
生没年:1880-1918

アメリカ外交官財政家ニューヨークに生まれ,コーネル大学で建築を学ぶ。中国の海関に職を得て中国へ渡り,のち1906-08年,アメリカの奉天総領事。清朝政府の公共事業に対するヨーロッパやアメリカ財界の投資計画を企画する。11年の辛亥革命で帰国したが,アジアへの関心は失わず,投資計画に関与したり,週刊《ニュー・リパブリック》誌や月刊《アメリカ・アジア協会雑誌》(のち《アジア》と改題)の創刊につとめ,多方面に才能を発揮した。第1次大戦に参戦したアメリカ軍にたいする援助のためヨーロッパに赴き,パリで客死した。
執筆者:

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飲み物がわかる辞典 「ストレート」の解説

ストレート【straight】


➀飲み物について、ほかのものをまぜていないもの。また、何も入れずに飲む飲み方。ウイスキーなどのアルコール度数の高い蒸留酒、紅茶、コーヒー豆などについていう。
➁果汁100%のジュースについて、濃縮還元されていない、しぼったままのものであること。◇この方法で製造した果実ジュースには名称を「○○ジュース(ストレート)」(○○は果実名)と表示することが「果実飲料品質表示基準」(農林水産省・消費者庁告示)により規定されている。◆紅茶、ジュースについてこの意で用いるのは日本での用法。

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ストレート」の意味・わかりやすい解説

ストレート
Streit, Clarence Kirshman

[生]1896.1.21. ミズーリカリフォルニア
[没]1986.7.6.
アメリカのジャーナリスト,世界連邦論者。 1925~39年『ニューヨーク・タイムズ』紙につとめ,おもにスイス国際連盟の取材をした。 39年に『今こそ連邦を』 Union Nowを出版し,独裁諸国に対し民主主義諸国が共通の世界政府を組織するように訴えた。 58年以降大西洋連合国際運動議長。著書はほかに"Freedom's Frontier-Atlantic Union Now" (1960) など。

ストレート
Straight, Willard Dickerman

[生]1880.1.31. ニューヨーク,オスウェーゴ
[没]1918.12.1. パリ
アメリカの外交官。 1902~04年南京と北京で中国税関に勤務。 05年ソウルでアメリカ副総領事,またアメリカ公使の秘書となる。 06~08年奉天で総領事。 09~12年中国におけるアメリカ銀行家団代表。その後帰国し,アメリカの海外投資の促進に従事する一方,妻とともに『ザ・ニュー・リパブリック』誌の刊行の財政面を受持った。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ストレート」の解説

ストレート
Willard Dickerman Straight 斯得拉

1880~1918

アメリカの外交官,銀行家,極東通。外交官として京城(ソウル),奉天(瀋陽)で勤務したのち財界に入り,列国の対華借款競争に割り込み,四国借款団の結成などに成功。のちには極東関係の雑誌を発行した。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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