多事多端(読み)タジタタン

デジタル大辞泉 「多事多端」の意味・読み・例文・類語

たじ‐たたん【多事多端】

[名・形動]
仕事が多くて、非常に忙しいこと。また、そのさま。
事件がうち続き、世の中が騒がしくて穏やかでないこと。また、そのさま。
[類語]忙しいせわしいせわしない気ぜわしいあわただしい目まぐるしいそそくさせかせか性急拙速多端忙殺多忙繁忙繁多繁劇多用繁用怱忙そうぼう倥偬こうそう怱怱そうそう大忙し東奔西走てんてこ舞いきりきり舞い取り紛れる手が塞がる目が回る応接にいとまがない席の暖まるいとまもない猫の手も借りたいあくせくこせこせばたばたせっかちあたふた気早気早い大わらわ貧乏暇無し甲斐甲斐かいがいしいそわそわ右往左往慌てふためく動き回るちょこまかうそうそ倉卒押せ押せてんやわんややいのやいの

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精選版 日本国語大辞典 「多事多端」の意味・読み・例文・類語

たじ‐たたん【多事多端】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 仕事が多く非常に忙しいこと。また、事件がうち続き世の中が騒がしく、穏やかでないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「マレー人の国は今後二十年間、最も多事多端なる局面とならんか」(出典:南国記(1910)〈竹越与三郎〉一)

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四字熟語を知る辞典 「多事多端」の解説

多事多端

次々と処理すべきことが多くて非常に忙しいこと。また、事件が多く、落ち着かないこと。

[活用] ―な。

[使用例] 一方では戦争犯罪人が次々と逮捕収容せられ、国際裁判がやがて開かれるという動きがあり、他方では新しい日本の民主政治を建設するための選挙さわぎが、同じ時期に同じ国のなかで渦をまいていた。多事多端な春であった[石川達三*風にそよぐ葦|1949~51]

[解説] 「多事」は事が多くて忙しいこと。また、変事などがあって落ち着かないこと。「多端」は多岐にわたって忙しいことの意。

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