一瀉千里(読み)イッシャセンリ

デジタル大辞泉 「一瀉千里」の意味・読み・例文・類語

いっしゃ‐せんり【一×瀉千里】

《川の水が一度流れだすと、またたく間に千里も流れる意から》
1 物事が速やかにはかどり進むこと。「仕事を一瀉千里に片付ける」
2 文章や弁舌のよどみないことのたとえ。「一瀉千里に物語る」
[類語](1)一気呵成・身軽い・身軽・軽軽かるがる・軽快・軽かろやか・簡捷かんしょう・はしこい・すばしこい・素早い・手早い・敏速・敏活・迅速・敏捷びんしょう・手ばしこい・手早・速やか・速い・足早・早足・小走り・機敏・急ピッチ・矢の如し・はかばかしい・目にも留まらぬ・ひらり・ひょい・ひょいひょい・ぴょん・ぴょんぴょん・てきぱき・しゃきしゃき・きびきび・ずんずん・クイック・スピーディー・ハイペース・さっと・ちゃちゃと・ちゃちゃっと・さっさ・とっとと・ついと・つっと・つと・すいと・すっと・ぱっと・すたすた・やにわに・ひょっこり・打ち付け・ぶっつけ・急・不意・出し抜け・いきなり・にわか・突然・急遽きゅうきょ・唐突・短兵急・忽然こつぜん・俄然・突如・ふと・突発的・発作的・反射的・ふいと・ふっと・つい・ついつい・ひょっと・はた・思わず・思わず知らず・思いがけず・はしなく・はしなくも・図らず・図らずも・時ならず・忽たちまち・卒然・藪やぶから棒・寝耳に水・青天の霹靂へきれき・がばと・がばっと・むっくと・むっくり・むくり・すっく・あっと言う間・見る見る・あれよあれよ・とっさ・とっさに・すぐさま・即座・すかさず・抜き打ち・頓とみに・忽焉こつえん・勃然ぼつぜん・翻然・卒爾そつじ・ばったり・ぱたり・ぱたっと・一足飛び・彗星すいせいの如く・不意打ち・急転・急変・急展開・どきん・がらっと・まさか・ぬっと・意外・不測/(2)立て板に水

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精選版 日本国語大辞典 「一瀉千里」の意味・読み・例文・類語

いっしゃ‐せんり【一瀉千里】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「瀉」は水が流れ下る意。一度流れ始めると一気に千里も流れるというところから )
  2. ① 川の流れが速く、勢いの激しいこと。
    1. [初出の実例]「一瀉千里の波も少時留まりて」(出典:帰省(1890)〈宮崎湖処子〉七)
    2. [その他の文献]〔福恵全書‐二九〕
  3. ② 物事の進み具合の勢いが激しく、よどみなく一気にはかどること。
    1. [初出の実例]「西方の運動に於ては〈略〉一瀉千里忽にして中央亜細亜に龍蟠し」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉四)
    2. 「時勢は一瀉千里の勢で流れて行く」(出典:黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一)

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四字熟語を知る辞典 「一瀉千里」の解説

一瀉千里

物事の進み具合の勢いが激しく、よどみなく一気にはかどること。また、弁舌や文章などが巧みですらすらといくこと。

[活用] ―に物語る。

[使用例] よく意味も解らないで一瀉千里に書き流して来たが[有島武郎*或る女|1919]

[使用例] 皆さん、難事件を一瀉千里に解決して下さって感謝します[井伏鱒二*多甚古村|1939]

[解説] 「瀉」は水が流れ下ること。もともとは、大河の水が一度流れ始めると一気に千里も走り流れるという意味。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「一瀉千里」の意味・わかりやすい解説

一瀉千里
いっしゃせんり

物事の進行の早いことや、文章や弁舌が鋭く明快でよどみのないことのたとえ。「瀉」は水が下へ流れ注ぐ意で、川の水が勢いよく、一気に千里の遠くまでも流れ下っていくさまをいう。『福恵(ふくけい)全書』巻29に、「儼然(げんぜん)たる峡裡(きょうり)の軽舟(けいしゅう)、片刻一瀉にして千里」とある。

[田所義行]

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