鉄・黒金(読み)くろがね

精選版 日本国語大辞典 「鉄・黒金」の意味・読み・例文・類語

くろ‐がね【鉄・黒金】

〘名〙 (黒い金属の意)
① 鉄(てつ)古称。〔十巻本和名抄(934頃)〕
※枕(10C終)一五三「名おそろしきもの、あをふち、たにのほら、はたいた、くろがね」
② きわめて堅固なもののたとえ。
評判記難波の㒵は伊勢白粉(1683頃)二「今はへびももたらねば鉄(クロカネ)のうしろ立と思へと」
武器、兵器、また武力をいう。
将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉三「况んやビスマルクが所謂頼む可きは公法にあらず、唯鮮血と黒鉄と而已なるをや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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