日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
スミス(William Smith)
すみす
William Smith
(1769―1839)
イギリスの地質学者。オックスフォードシャーに生まれる。測量技術を独学で学び、土木工事のための測量に従事するうち地質に興味をもつようになった。異なる地層にはそれぞれに特徴的な化石があることを初めて明らかにし、古生物によって地層対比が可能であるという層序学に重要な法則をみいだしたため、「層序学の父」とよばれる。またこの法則を応用して地層の識別を行い、その分布を地図上に記入し、1815年にイングランド、ウェールズ、スコットランドの一部の精密な地質図を発表した。ゲッタールの地質図作製にやや遅れるものの精密なことで優れ、「イギリスの地質学の父」ともよばれている。
[木村敏雄]
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