ポンポン(英語表記)François Pompon

精選版 日本国語大辞典 「ポンポン」の意味・読み・例文・類語

ポンポン

〘名〙 (pompon)⸨ボンボン⸩ 毛糸羽毛などで作った丸い房。帽子洋服、靴などの飾りとする。また、応援用にチアガール両手に持って振る毛のふさふさした飾り物

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デジタル大辞泉 「ポンポン」の意味・読み・例文・類語

ポンポン(pompon)

毛糸・羽毛などで作った玉房。帽子・靴・洋服などにつけて飾りとする。房飾り。
チアガールなどが手に持って振る、応援用の大きな玉房。

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改訂新版 世界大百科事典 「ポンポン」の意味・わかりやすい解説

ポンポン
François Pompon
生没年:1855-1933

フランス彫刻家。ブルゴーニュ地方ソーリューSaulieuの家具師息子として生まれ,ディジョン美術学校に学んだ後,1874年パリに出る。職人として石彫に従事し,メルシエA.Mercié,ファルギエールA.Falguière最後ロダンアトリエで下彫工として働く。そのかたわら1908年来,動物彫刻を行い,22年サロン・ドートンヌに《白熊》を出品好評を博す。その単純な量感と柔らかな光の表現は,A.L.バリー以来の動物彫刻に革新をもたらした。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポンポン」の意味・わかりやすい解説

ポンポン
ぽんぽん
François Pompon
(1855―1933)

フランスの彫刻家。家具職人の息子としてソーリュウに生まれる。大理石職人の工房で働き、ディジョンの美術学校で建築、彫刻、銅版画を学んだのち、1874年パリに出る。建築の装飾彫刻の仕事に従事しながら、夜はパリ装飾美術学校に学び、このころからサロンに出品。ソルシエ、フェルギエールの助手として働いたのち、ロダンの助手を15年間つとめた。彫刻家として脚光を浴びるのは1922年サロン・ドートンヌに『白熊(しろくま)』を発表したころからである。動物彫刻を得意とし、極度に単純化した形体は清潔な近代感覚に満ちている。パリに没。

[黒田亮子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポンポン」の意味・わかりやすい解説

ポンポン
Pompon, François

[生]1855.5.9. ソーリュー
[没]1933.5.6. パリ
フランスの彫刻家。ディジョンの美術学校,パリの装飾美術学校で学ぶ。初め人物像を制作し,パリ市役所の人像柱などを担当。 1908年ロダンに認められ,22年サロン・ドートンヌに『白い熊』を出品し注目された。その後は単純化された形態,詩情豊かな表現で独特の動物を多数制作。作品の多くはパリの国立博物館,ディジョンの市立美術館に収蔵。

ポンポン
pompon(pompom)

服飾用語で,2つの意味がある。 (1) 玉房飾りのこと。羽毛,絹,毛糸,リボンなどでつくり,帽子や衣服の装飾に用いる。 18世紀にポンパドゥール侯夫人が愛用したことからこの名が起った。 (2) 歩兵用の軍帽であるシャコーの前立てにつける丈の高い房飾り。ウールでつくる。語源は華麗,誇示,虚飾などを意味するフランス古語のポンプ pompe。

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デジタル大辞泉プラス 「ポンポン」の解説

ポンポン

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社のキャラクター。タヌキがモチーフ。

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世界大百科事典(旧版)内のポンポンの言及

【ぽっくり】より

…関東ではポックリ,パッカなどと冒頭の音をp音にする場合が多く,関西ではコッポリ,コボコボ,カッポなどと多くはk音にする。青森県ではガッパ,長野県ではポンポンと呼ぶが,いずれもこの下駄をはいて歩くときの音から名付けられた。江戸時代の《短華蘂葉》(1786)には,〈やきすぎ(焼杉)のこっぽり〉とあり,このころより出現したらしい。…

※「ポンポン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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