米・米突(読み)メートル

精選版 日本国語大辞典「米・米突」の解説

メートル【米・米突】

〘名〙 (mètre)
メートル法による長さの基本単位。もとは地球子午線の円周の四千万分の一と規定され、それにもとづいて作られたメートル原器によっていたが、一九六〇年クリプトン八六の原子から出る光の波長によって定義された。さらに八三年、光が真空中を二億九九七九万二四五八分の一秒間に進む長さと定義が改められた。約三尺三寸。記号 m メーター。→メートル法
※西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉初「仏蘭西の一『メートル』は我三尺三寸弱に当る」
福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉雑記「其刀の長いほど大馬鹿であるから武家の刀は之を名けて馬鹿メートルと云ふが宜からう」
③ =メーター
※日本橋(1914)〈泉鏡花〉三四「同じメートルで光は三倍強」
雪国(1935‐47)〈川端康成〉「メエトルだから、電気を無駄づかひしちゃ悪いわ」
[語誌](1)中央気象台は、明治一五年(一八八二)にメートル法を採用し、「仏尺」などと訳していた。その後メートル法が尺貫法とともに法定の度量衡となったために、新たに「メートル」を「米」と表記するように定め、「ミリメートル」「センチメートル」「キロメートル」なども「粍」「糎」「粁」という国字で表わした。
(2)「珊米突」「仙迷(センチメートル)」、「米突(メートル)」などの表記も併用されたが、法令や国定教科書などに片仮名表記やローマ字表記とともに使われるようになって漢字表記の「米」「粍」「糎」「粁」が定着した。
(3)昭和二一年(一九四六)に当用漢字が制定されてからは、片仮名や cm, m などの記号による表記が一般的となる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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