安息(読み)アンソク

デジタル大辞泉 「安息」の意味・読み・例文・類語

あん‐そく【安息】

[名](スル)
1 何の煩いもなく、くつろいで休むこと。
「この広き国土の一隅に―することを許さないのだ」〈木下尚江・良人の自白〉
2 「安息香あんそくこう」の略。
[類語]安堵あんど・安心・一安心・気休め・安全・大丈夫・人心地・安んずる・胸を撫で下ろす・安らか・のどか・安穏・静か・麗らか・うらうら・穏やか・心静か・温和・物静か・おとなしやか・悠長・悠然・悠悠・悠揚・浩然・どっしり・気長・伸び伸び・伸びやか・のんびり・屈託無い・自然体・のんどり・大人しい・優柔・温順・柔順・従順・温柔・温良・順良・素直・控えめ・優しい・シャイ・しなやか・しとやか・なよやか・なよなよ・しっとり・物柔らか・静静・ソフト・おっとり・婉然えんぜん・しおらしい・閑語・たおやか・ナイーブ・心優しい・柔和・温雅・鷹揚おうよう・静心しずこころ・従容しょうよう・悠悠閑閑・おおどか・つつましい・奥ゆかしい・泰然自若・平静・冷静・しみじみ・しっぽり・しんみり・静まる・温顔・温容・春風駘蕩たいとう・穏便・粛粛・静謐せいひつ・静粛・平穏・安泰・安寧・小康・平和・和平・平安・安楽・気楽・楽楽・安逸・安易・安閑・閑閑・温厚・楽天的・穏和・平然・のうのう・ぬくぬく・のんき・のほほん・ゆるゆる・くつろぐ・和やわらぐ・安らぐ・和なごむ・静穏・平らか・まったり・つつがない・リラックス・イージーゴーイング・極楽蜻蛉とんぼ

あんそく【安息】[国名]

パルティア王国。中国で、王朝名アルサケスを音訳しての称。

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精選版 日本国語大辞典 「安息」の意味・読み・例文・類語

あん‐そく【安息】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. ① ( ━する ) 何の心配も苦痛もなく、安らかに休むこと。
      1. [初出の実例]「姑く議論を止めて、安息を受くべしと言ひければ」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)
      2. [その他の文献]〔詩経‐小雅・小明〕
    2. ② 「あんそくこう(安息香)②」の略。
      1. [初出の実例]「此中沉、欝金、龍脳、安息、丁子、薫陸、昨夕自レ院所レ被レ奉、且渡レ之」(出典:権記‐長保二年(1000)九月二八日)
  2. [ 2 ] 西域の国名。ペルシア地方の王国パルティアをさす。漢代には、西はチグリス、ユーフラテス両河から、東はオクソス河にわたる地方に勢力を振るった。〔史記‐大宛伝〕

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改訂新版 世界大百科事典 「安息」の意味・わかりやすい解説

安息 (あんそく)
Ān xī

パルティア王国に対する古代中国人の呼称で,この王朝が始祖アルサクArsakにちなんでアルサケス朝と呼ばれていたことに由来する。前2世紀末の張騫(ちようけん)によって中国に紹介されて以来,南北朝期までの漢籍にみられる。なお《漢書》西域伝では安息国の都を番兜城(ばんとうじよう)と伝えているが,この番兜こそがパルティアを示すと考えられている。
→パルティア
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普及版 字通 「安息」の読み・字形・画数・意味

【安息】あんそく

しずかにいこう。〔詩、小雅、小明〕嗟(ああ)爾(なんぢ)君子 安息を恆(つね)にすること無(なか)れ

字通「安」の項目を見る。

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世界大百科事典(旧版)内の安息の言及

【アルサケス朝】より

…彼の後継者は王の称号として代々アルシャクを名のった。アルサケスはギリシア・ローマの文献にみえる呼名であり,中国では安息と記された。史料の不足のほかに,王権の動揺と対立王の出現が,アルサケス朝の継承関係や王の在位年代の確定をきわめて困難にしている。…

【パルティア】より

…アルサケス朝パルティアともいう(図)。中国ではアルシャクArshak(アルサケスArsaces)を音訳した〈安息〉の名で知られる。パルティアはイラン北東部の地方名で,アケメネス朝時代にはパルサワParthavaと呼ばれていた。…

※「安息」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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