諦観(読み)テイカン

デジタル大辞泉 「諦観」の意味・読み・例文・類語

てい‐かん〔‐クワン〕【諦観】

[名](スル)
1 本質をはっきりと見きわめること。たいかん。諦視。「世の推移を諦観する」
2 あきらめ、悟って超然とすること。「諦観の境地」
[類語]悟り
[類語]物寂しい・さびしい・さみしい・心うら寂しい・心こころ寂しい・侘わびしい・人恋しい・孤愁・人懐かしい・物恋しい・小寂しい・哀感・寂寥せきりょう・寂寞せきばく・寂寞じゃくまく・索漠・落莫らくばく・蕭然しょうぜん・蕭蕭しょうしょう・蕭条しょうじょう・蕭殺しょうさつ・寥寥りょうりょう・徒然つれづれ・徒然とぜん・すがれる・うらぶれる・寂れる・しみじみ・たそがれ・萎靡いび・愁い・さむざむ・センチメンタル・落日・廃れる・心うら悲しい・しんみり・むせぶ・哀愁・悲愁・憂愁・物悲しい・衰勢・物哀れ・落ちぶれる・物思わしい・切ない・衰退・衰残・哀切・春愁・幽愁・秋風索漠・愁思・秋思・愁然・衰亡・孤独・盛者必衰・やるせない・びんびん・切切せつせつ・痛切・切実・深刻・ひしひし・つくづく・じいん・心から・切・苦しい・辛い・たまらない・やり切れない・憂うい・堪えがたい・しんどい・苦痛・悲しい・痛ましい・哀れ・悲愴ひそう・悲痛・悲傷・沈痛・もの憂い・断腸の思い・胸を痛める・胸が痛む・胸が塞がる・忍び難い・忍びない・見るに忍びない・見るに堪えない・けだるい・アンニュイ・胸が裂ける・胸が張り裂ける・胸がつかえる・胸が潰れる・胸がつまる・気を揉む・重苦しい・滅入る・気遣わしい・塞ぐ・塞ぎ込む・消沈・しょげる・しょげ返る・沈む・憂鬱・沈鬱・メランコリー・鬱・気鬱・気塞ぎ・鬱鬱・陰鬱・暗鬱・鬱屈・鬱結・鬱気うっき・鬱悶うつもん・鬱積・抑鬱・憂さ・鬱陶しい・悶悶もんもん・息苦しい・胸苦しい・悩ましい・憂うれい・有り難迷惑・不如意・惨憺さんたん・骨身にこたえる・骨身に沁しみる・遣る方ない・居ても立っても居られない・矢も盾たてもたまらない・哀惜・感傷的・胸が締め付けられる・身を切る

たい‐かん〔‐クワン〕【▽諦観】

⇒ていかん(諦観)

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精選版 日本国語大辞典 「諦観」の意味・読み・例文・類語

てい‐かん‥クヮン【諦観】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 入念によく見ること。くわしく見ること。たいかん。
    1. [初出の実例]「余則再遊不レ可レ期。将三復溯レ之以諦二観之一」(出典:山陽遺稿(1841)七)
  3. ② 本質をはっきり見きわめること。悟り。たいかん。
    1. [初出の実例]「仏陀の諦観から、一切は一切だと云ふ言草が出る」(出典:ダダイスト新吉の詩(1923)〈高橋新吉〉断言はダダイスト)
  4. ③ 事態を察してあきらめること。また、そのあきらめの心境。
    1. [初出の実例]「言いようもない焦慮とともに一種の諦観を抱くのである」(出典:エラスミスムについて(1948)〈渡辺一夫〉)

たい‐かん‥クヮン【諦観】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「たい」は「諦」の呉音 ) 対象をはっきり明確に観ずること。本質を明らかに見極めること。ていかん。
    1. [初出の実例]「尽十方なりと諦観し決定するなり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)身心学道)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「諦観」の意味・わかりやすい解説

諦観
たいかん
(?―971)

朝鮮高麗(こうらい)出身の天台宗の僧。唐末五代の戦乱で中国の仏教典籍は散逸したが、江南の呉越(ごえつ)王銭弘俶(せんこうしゅく)(在位948~978)の請いにより、961年高麗王は天台典籍を諦観に持たせて呉越に派遣した。その地で諦観は中国天台宗復興の基を築いた天台十二祖義寂(ぎじゃく)の弟子となり、天台教判の要略書として著名な『天台四教儀(しきょうぎ)』を著したとされるが、詳伝は不明。この書は、天台教学の入門書として中国でも多くの注釈書が編述されたばかりでなく、江戸中期以後の日本仏教でも盛んに講述され、「四教儀流伝して台宗昧(くら)し」とされても、江戸末期以後現在に至るまで各宗で用いられる。

[塩入良道 2017年3月21日]

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