精選版 日本国語大辞典 「雨・下米」の意味・読み・例文・類語
あめ【雨・下米】
〘名〙
② たえまなくたくさん落ちそそぐもの、身にふりかかるものをたとえていう。
(イ) 涙のあふれでるたとえ。
※源氏(1001‐14頃)幻「せきがたき涙の雨のみ降りまされば」
※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三「此上手を附けたら雨になりさうな」
(ロ) 物がたくさんふりかかること、あるいは、身に及ぶ行為が連続してくり返されることのたとえ。
※いさなとり(1891)〈幸田露伴〉四一「最後拳固(げんこ)の雨」
③ 広くゆきわたって人々をうるおすもののたとえ。
④ (①が描いてあるところから) 花札の一一月の札。
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