デジタル大辞泉
「便宜」の意味・読み・例文・類語
びん‐ぎ【便宜】
[名・形動]
1 都合のよいこと。また、そのさま。好都合。べんぎ。
「―ノ地デ買ッテクダサレ」〈和英語林集成〉
2 よい機会。好機。ついで。べんぎ。
「おのづから―ありて助くべからん事あらん時は」〈今昔・二七・四〇〉
3 たより。音信。べんぎ。
「勝様からは―もなし」〈浄・淀鯉〉
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びん‐ぎ【便宜】
〘名〙
① つごうのよいこと。たよりのよいこと。好都合。また、そのおり。ついで。べんぎ。
※
続日本紀‐養老六年(722)二月戊戌「更量
二用銭之便宜
一。欲
レ得
二百姓之潤利
一」
※
落窪(10C後)一「いかに、その部屋はあくやと、いみじくなん。なほびんぎあらば告げられよ」
※
浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)一「思ひ思ひに便宜
(ビンギ)の国へ立退
(のく)支度をしたりし中に」
②
状況を伝える
手紙や情報。たより。おとずれ。べんぎ。
※
言継卿記‐天文元年(1532)正月三〇日「従播州都多村便宜有之、わた一把、漆二合子、中折一束上候了」
※
浄瑠璃・
曾根崎心中(1703)「きづかひなれど内かたのしゅびを知らねばびんぎもならず」
べん‐ぎ【便宜】
〘名〙
① (形動) つごうのよいこと。便利なこと。また、そのようなときやそのようなさま。びんぎ。
※六如庵詩鈔‐二編(1797)二・所養払菻狗一旦失之踰年復還感紀其事「平生侍童厭二老痴一、逡巡旋退占二便宜一」
② たより。音信。びんぎ。
※浮世草子・風流曲三味線(1706)六「娘方より便りあらず、其方の方へは便宜(ベンギ)ありしや」
③ その場その場に適応した
処置。また、特別のはからい。
※
死霊‐
一章(1946‐48)〈
埴谷雄高〉「患者の
委託についてさまざまな便宜をはかってくれたばかりでなく」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「便宜」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
便宜
日本では手軽で都合がいいこと。中国では値段が安いこと。
出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報