むしゃくしゃ

精選版 日本国語大辞典「むしゃくしゃ」の解説

むしゃ‐くしゃ

[1] 〘〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 毛や草などが乱れているさまを表わす語。
狂歌・大団(1703)一「むしゃくしゃとしげれる庭の夏草の草の庵もよしや借宅
② 乱れてきたならしいさまを表わす語。
文明開化(1873‐74)〈加藤祐一〉二「漢土の人は、とかくむしゃくしゃした、ぶせうらしい事を好むもの
③ 気分がいらいらしたり腹が立ったりするさまを表わす語。むしゃむしゃ。むやくや。もしゃくしゃ
浄瑠璃曾根崎心中(1703)「心の内はむしゃくしゃと、やみらみっちゃの皮袋」
格子の眼(1949)〈島尾敏雄〉「気持も身体もむしゃくしゃして来て」
④ =むしゃむしゃ(一)②
(1888)〈三宅花圃〉六「女生徒らはたがひにむしゃくしゃたべながら」
[2] 〘形動〙 ひどく乱雑なさま。
※怒れる高村軍曹(1921)〈新井紀一〉二「心に浮んで来る宮崎の蝙蝠のやうな眼を持った影像をむしゃくしゃに掻き挘り掻き挘りした」
[3] 気分がいらいらすること。鬱憤。もしゃくしゃ。
※浄瑠璃・甲賀三郎窟物語(1735)四「帯刀様と昔のむしゃくしゃ、気に懸かって得来ぬかい

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「むしゃくしゃ」の解説

むしゃ‐くしゃ

[副](スル)
いらいらして気分が晴れないさま。「嫌なことばかりでむしゃくしゃ(と)する」
頭髪やひげなどが乱れているさま。もじゃもじゃ。
「―と垂れた白髪まじりの髪は」〈中勘助・犬〉
[名]気分が晴れないこと。また、その気分。「むしゃくしゃを家の人にぶつける」
[アクセント] シャクシャ、はムシャクシャ
[類語]かりかりいらいらじりじりやきもきむずむずうずうず苛立つじれる苛つく業を煮やす痺れを切らす歯痒いじれったいもどかしい辛気臭い苛立たしいまだるっこいまどろっこい躍起隔靴掻痒荒れる荒らすすさむすさぶ焦慮苛立ち焦燥焦るせく急き込む気が急く逸るテンパる焦心尖るむくれるおこいか憤る八つ当たりいじけるひねくれるすねるひがむねじけるねじくれるふくれる気色けしきばむむかつくむかっとむかむかむっとむらむらくしゃくしゃ不快ぷいとぷりぷりぷんぷんかんかんかちんかっかかりかりかっとぷんとつんとつんつんつんけんつっけんどんけんけんけんもほろろ邪険不愉快不機嫌不興憮然仏頂面虫の居所が悪い風向きが悪い胸糞が悪い・けった糞が悪い・気を悪くするつむじを曲げるはらわたが煮え返る臍を曲げる・怒り付ける・怒り狂う腹立つ腹が立つ小腹が立つ向かっ腹が立つ・腹を立てる怒り心頭に発するまがまがしいいまわしいいとわしいおぞましいうとましい忌む嫌い毛嫌い大嫌い食わず嫌いいけ好かない虫が好かないいや気に食わない犬も食わぬ憎い憎らしい憎たらしい憎憎しい苦苦しい腹立たしいいまいましい苦虫を噛み潰したよう苦り切る眉をひそめる鼻持ちならないうとむうとんずる嫌気忌避忌み嫌う煙たがる呪わしいきしょい気色が悪い気味が悪い気味悪い底気味悪い薄気味悪い鳥肌が立つ気持ち悪い虫唾むしずが走る反吐へどが出るきもいグロいおどろおどろしい不気味鼻に付くうっとうしい薄ら寒いうそ寒い胸が悪い心外うらめしいしかめっ面渋面しぶつらしかめるひそめるひそみ顰蹙ひんしゅく苦る辟易うるさい嫌がる嫌気が差すいと蛇蝎視だかつし唾棄倦厭けんえん迷惑身の毛がよだつ総毛立つ背筋が寒くなる背筋が凍るぞっと肌にあわを生じる冷汗三斗

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