危機一髪(読み)キキイッパツ

デジタル大辞泉 「危機一髪」の意味・読み・例文・類語

きき‐いっぱつ【危機一髪】

髪の毛1本ほどのごくわずかな差で危機におちいりそうな危ない瀬戸際。「危機一髪のところで難を免れる」
[類語]絶体絶命剣が峰九死八方塞がり袋のねずみ抜き差しならないのっぴきならないにっちもさっちも進退維谷これきわまる動きが取れないお先真っ暗前途多難前途遼遠りょうえん行き詰まる切羽詰まる挫折頓挫蹉跌さてつ立ち往生壁に突き当たる暗礁に乗り上げるけちがつく行き悩むえんやらやっとやっとのことでどうにかこうにかどうにかやっとようやく何とかかろうじてからくも危うくすんでのところ間一髪危なくすんでのことすんでにあわや九死に一生を得るすれすれようようようやっとどうかこうかかつがつどうやらこうやら曲がりなりにもまあまあまあよっぽどかなりなかなかわりあいわりかたわりかし割に比較的まずまずかすかすどうやらなんとかかんとかそこそこそれなり増し次善セカンドベストベター及第無難ほどほど捨てたものではない満更でもないまだしもまだいまだしいま不徹底不十分及ばずながら不全不完全どうなりこうなり一応急場しのぎ当座しのぎ一時しのぎその場しのぎ最早もはや畢竟ひっきょう結局やはり所詮どの道いずれにしても結句遂にとどのつまり詰まるところ帰するところ詮ずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道とにかく何しろ何せ何分なにぶん何分なにぶんにもなんにせよともかくともかくもともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ遅かれ早かれ善かれ悪しかれ遅ればせ思い通りやっとこさやっとこせやっとこからがら命からがら心ならず一杯一杯精一杯たかだかせめてせめても首の皮一枚ぎりぎりほうほうのてい滑り込み漕ぎ着ける冷や汗をかくきわどい薄氷をサバイバル虎口を脱するやれやれ命冥加一髪一髪千鈞せんきんを引くとりあえずひとまず間に合わせる何はさておき何はともあれ差し当たりまんまと

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精選版 日本国語大辞典 「危機一髪」の意味・読み・例文・類語

きき‐いっぱつ【危機一髪】

  1. 〘 名詞 〙 髪の毛一本ほどの違いで安危が分かれるような、きわめて危険な状態ひとつ間違えば危険に陥りそうなこと。あぶないせとぎわ。
    1. [初出の実例]「明日の紙上を、と言ふ危機一髪の記事を読んだ其の朝である」(出典:地獄の花(1902)〈永井荷風〉一六)

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四字熟語を知る辞典 「危機一髪」の解説

危機一髪

髪の毛一本ほどの違いで安危が分かれるような、きわめて危険な状態。ひとつ間違えば危険に陥りそうなこと。あぶないせとぎわ。

[使用例] ちょっと寒月君のご高話を拝聴つかまつろうじゃないか。今大変なところだよ。いよいよ露見するか、しないか危機一髪という安宅の関へかかってるんだ[夏目漱石吾輩は猫である|1905~06]

[使用例] もう何と言われても、自分の信念は揺るぎはしない。自分は危機一髪の際に喰い止めたのだ。もう大丈夫、もうたしかだ[谷崎潤一郎*二人の稚児|1918]

[使用例] 地獄の女「その、溝に落ちていたんじゃないの?」フーテン女「屋上からおっこちて来たのよ。危機一髪だったわ」[安部公房*棒になった男|1969]

[解説] 書き間違えないようにと、よく注意される四字熟語の代表です。そう、「危機一発」と書かれやすいのです。
 危機が髪の毛一本の幅ほどの近さに来る、と覚えておけば、迷うことはありません。もっとも、「銃弾が一発通過するように危機が通り過ぎた」と考えれば、「危機一発」と書きたくもなります。
 一九六〇年代に公開された映画「007危機一発」は、この表記を広めるのに大きな役割を果たしました。その後、映画「ドラゴン危機一発」や、おもちゃの「黒ひげ危機一発」などが続きました。
 現在ならば、慣用と異なる表記はすぐに問題視されたでしょう。でも、昔はそのあたりはおおらかでした。
 そもそも、「危機一髪」の例は二〇世紀以降にしかなく、このことば自体、さほど伝統的なものではありません。中国語簡体字では「髪」も「発」も「」と書き、問題は発生しません。
 「一髪」は「間一髪」「機一髪」の形でも使われます。これらも同じ意味です。

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世界大百科事典(旧版)内の危機一髪の言及

【ワイルダー】より

…これは舞台監督と称する人物が観客に直接語りかけて事件の時や場所を自由に指定し,人物のしぐさによって小道具の存在を示すなど,リアリズムの手法を脱したところに特徴がある。ほかには,人類が一連の危機をからくも逃れてきた経過を描いた《危機一髪》(1942)や,ミュージカル《ハロー,ドーリー!》(1964)の原作となった喜劇《結婚仲介者》(1954),一幕劇多数がある。小説には,18世紀ペルーを舞台に人間の運命が天の摂理によって支配される様を描いた《サン・ルイス・レイ橋》(1927),ジュリアス・シーザーの最後の数ヵ月をたどった《3月15日》(1948),人間性のあり方を掘り下げた《第8日》(1967),《シオフィラス・ノース》(1973)などがある。…

※「危機一髪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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