事(漢字)

普及版 字通「事(漢字)」の解説


常用漢字 8画

(異体字)
7画

[字音] ジ・シ
[字訓] まつり・つかえる・こと

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
(史)+吹き流しは木の枝に祝詞の器((さい))をつけて捧げる形。中の神に告げ祈る意で、とは古くは内祭をいう語であった。外に使して祭るときには、大きな木の枝にして「偃游(えんゆう)」(吹き流し)をつけて使し、その祭事は大事という。それを王事といい、王事を奉行することは政治的従属、すなわち「事(つか)える」ことを意味した。(使)・事は一系の字。卜辞には「人を河に事(つかひ)せしめんか」「人を嶽に事せしめんか」のようにいい、河岳の祭祀はいわゆる外祭である。金文使役の形式を「~(せ)しむ」のように、史を使役に用いる。

[訓義]
1. まつり、そとのまつり、まつりごと。
2. まつりする、まつりにつかえる、つかえる、上につかえる。
3. まつること、つかえること、こと、ことがら。
4. できごと、異常なこと、重大なこと。
5. と通じ、たてる、さす、さしはさむ。
6. 使と通じ、つかう。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕事 コト・ワザ・ツカフ・コトトス・ツカウマツル・サシハサム・アヅカル/多事 イナハナ/無事 アヂキナシ/觸事 コトゴトニ/現事 アラヒトコト/顯事 アサラメゴト 〔字鏡集〕事 タテマツル・サシハサム・イトナム・アヅカル・ツカフマツル・コトトス・ワザ・ヨル・コト・タツ

[語系]
事dzhishiと声義近く、もと一系の字。また士・仕dzhiは事と同声。祭事がのち政治的な意味をもつものとなり、そのことに従うものが士とされ、士の仕えることを仕といった。国語の「まつり~まつりごと」という語義の展開は、漢字では・事・士・仕という声義の関係の上に残されている。

[熟語]
事意・事為・事・事役・事会・事外・事幹・事機・事幾・事期・事宜・事況・事業・事局・事君・事隙・事件・事権・事験・事故・事後・事功・事効・事項・事行・事指・事事・事質・事実・事酒・事事象・事蹤・事条・事状・事情・事色・事親・事人・事勢・事制・事蹟・事迹・事跡・事前・事体・事態・事大・事端・事典事物・事柄事変・事望・事本・事務・事目事由・事要・事理・事律・事略・事倫・事類・事礼・事例
[下接語]
悪事・異事・遺事・一事・逸事・隠事・韻事・役事・王事・往事・火事・家事・外事・学事・官事・幹事・感事・記事・幾事・揆事・機事・疑事・議事・吉事・挙事・凶事・行事・曲事・近事・軍事・兄事・啓事・敬事・禊事・慶事・決事・見事・検事・故事・工事・公事・好事・後事・耕事・興事・国事・今事・昏事・些事・瑣事・祭事・歳事・策事・三事・参事・惨事・私事・祀事・指事・師事・視事・嗣事・時事・執事・実事・主事・戎事・従事・春事・処事・諸事・常事・情事・職事・臣事・神事・人事・塵事・炊事・遂事・世事・生事・成事・制事・政事・善事・壮事・俗事・尊事・他事・多事・大事・治事・知事・茶事・庁事・聴事・珍事・陳事・椿事・通事・諂事・当事・難事・任事・能事・農事・敗事・廃事・判事・万事・比事・秘事・鄙事・百事・父事・婦事・武事・無事・仏事・物事・文事・返事・変事・邦事・法事・卜事・民事・有事・余事・用事・楽事・吏事・理事・立事・領事・礼事・労事・録事

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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