えいやっと(読み)エイヤット

デジタル大辞泉 「えいやっと」の意味・読み・例文・類語

えいやっ‐と

[副]
力を入れて、また、思い切りよく事を行うさま。「仕事えいやっと終わらせる」
ようやく。やっとのことで。
「―箱根の駅に着きて候」〈滑・膝栗毛・二〉
[類語]一気に一挙に一息に一気呵成一度に一斉一時いちじ一時いちどき一遍に一足飛び自ら手ずから直直じきじき直接直接的じか身を以て自発的ダイレクトアクティブアグレッシブ故意作為作為的意識的意図的未必の故意ことさら自主的主体的意欲的能動的積極的精力的好んであえて進取進んで求めて喜ぶ喜んで前向き乗り気我先我勝ち我劣らじとわざとらしいむに止まれぬ及ばずながら献身的強気強引押して努めて曲げて断固断然思い切ってるか反るか思う様思う存分存分思いのまま力一杯精一杯率先果敢惜しみない意気込む本腰本腰を入れる入れ込むひたむき誓って活動的わざわざわざと強いてたって我も我もしゃかりきしゃにむにどしどしポジティブ

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精選版 日本国語大辞典 「えいやっと」の意味・読み・例文・類語

えいやっ‐と

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙
    1. 力を尽くして。努力して。また、たくさん。非常に。
      1. [初出の実例]「この取合は、えいやっと長げれども畧するぞ」(出典:寛永刊本蒙求抄(1529頃)一)
    2. やっとのことで。かろうじて。
      1. [初出の実例]「立春旧年なりければ、ゑいやっと越ぬる年や二またげ〈重方〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五)
  2. [ 2 ] ( 掛け声から転じて ) =えいやっとう[ 二 ]
    1. [初出の実例]「どふであのわろ達はおらが様に鎧(よろひ)着て、エイヤットをするを芝居事だと思はるるのであるべい」(出典浄瑠璃・源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)九)

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