長ける(読み)タケル

デジタル大辞泉 「長ける」の意味・読み・例文・類語

た・ける【▽長ける/×闌ける】

[動カ下一][文]た・く[カ下二]
1 盛りの時期・状態になる。たけなわになる。「日が―・ける」「春が―・ける」
2 盛りの時期・状態を過ぎる。「年―・けた人」「更こう―・ける」
3 ある方面にすぐれている。長じる。熟達している。「弁舌に―・ける」「世故せこに―・ける」
[類語](1)最盛期・盛り・旬・盛期・盛時・黄金時代・花・盛代・真っ盛り・花盛り・たけなわ・出盛り/(3)勝る・立ち勝る・凌ぐ・凌駕・優れる・秀でる・偉い・優等・優秀・秀逸・錚錚そうそう・一廉ひとかど・長ずる・粒揃い・良い・良好・良質・優良・有数・粒選り・選抜・簡抜・抜粋・精選・厳選・特選・選り抜き・一粒選り・選り抜く・白羽の矢が立つ・文句無し・完全・完璧・万全・十全・両全・満点・金甌きんおう無欠・完全無欠・百パーセント・パーフェクト・全く・全まったい・大丈夫・無傷・間然する所がない・水も漏らさぬ・非の打ち所がない・もってこい・タイムリー・有り難い・うれしい・御おんの字・重宝・有用・有益・絶好・願ったり叶ったり・願ってもない・渡りに船・格好・頃合い・誂あつらえ向き・打って付け・ぴったり・好個・好適・適する・適う・適える・合う・沿う・そぐう・適合・適当・合致・即応・同調・フィット・相応・然しかり・即する・肌が合う・与くみし易い・然しかるべき・マッチ・究竟くっきょう・合い口・合目的・リーズナブル・好条件・見合う・匹敵・言い得て妙・恰あたかもよし・三拍子揃そろう・似合わしい・ジャストミート・思いがけない・当を得る・馬が合う・息が合う・順当・どんぴしゃり・所を得る・最適・壺つぼにはまる・水を得た魚うおのよう・結構尽くめ・言う事無し・見事・満足・八方好し・言うに及ばず・コンプリート・こよなく・上上・鮮やか・圧巻・あっぱれ・うはうは・上手・えも言わず・えも言われぬ・オールマイティー・会心・神業・冠絶・際立つ・群を抜く・傑出・しびれる・充足・手練・称賛・上出来・ずば抜ける・卓出・卓絶・卓抜・達成感・超人的・超絶・天才的・得意顔・特出・突出・抜きん出る・迫真・抜群・不朽・水際立つ・満ち足りる・物の見事

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精選版 日本国語大辞典 「長ける」の意味・読み・例文・類語

た・ける【長・闌】

  1. 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]た・く 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙
  2. ① 十分にその状態になる。
    1. (イ) 日が高く昇り、日盛りになる。
      1. [初出の実例]「日たくるほどに、起き給ひて格子手づから上げ給ふ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕顔)
    2. (ロ) 季節の盛りになる。
      1. [初出の実例]「時(ときしも)あれ秋暮、時雨がちなる冬闌(タケ)ぬ」(出典:太平記(14C後)二七)
    3. (ハ) 年齢が長じる。年頃になる。
      1. [初出の実例]「年たくる迄母うへの御ねまちかくおきふして」(出典:浄瑠璃・嫗山姥(1712頃)燈籠)
  3. ② 盛りの状態、時期を過ぎる。
    1. (イ) 日・月などが傾く。
      1. [初出の実例]「さ夜ふけてなかばたけゆく久方の月ふきかへせ秋の山かぜ〈景式王〉」(出典:古今和歌集(905‐914)物名・四五二)
    2. (ロ) 季節が、その盛りを過ぎる。その季節が終わりに近づく。
      1. [初出の実例]「春過ぎ夏闌(たけ)んたり 袁司徒が家の雪路達しぬらむ〈菅原文時〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)下)
      2. 「去程に、春過夏たけ、秋も深くて、冬のころにもなりしかば」(出典:仮名草子・伊曾保物語(1639頃)下)
    3. (ハ) 老齢になる。年をとる。また、植物などが成長しすぎる。
      1. [初出の実例]「年たけて又こゆべしと思ひきやいのちなりけりさ夜の中山〈西行〉」(出典:新古今和歌集(1205)羇旅・九八七)
  4. ③ ある方向に長じる。熟達する。十分身につける。
    1. [初出の実例]「嫡子にて候義朝こそ、坂東そだちのものにて、武勇のみちにたけて候へ」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)上)
    2. 「ガクモンノ taqeta(タケタ) ヒト」(出典:日葡辞書(1603‐04))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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