日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 フランク(Tenny Frank)ふらんくTenny Frank(1876―1939) アメリカの古典学者、ローマ史家。1919年よりジョンズ・ホプキンズ大学教授。とくに経済史の分野で大きな業績をあげた。おもな著書として『ローマの帝国主義』(1919)、『共和政期ローマの生活と文学』(1930)、『ローマ経済史』(1929)があるが、とくに彼が編纂(へんさん)した『古代ローマ経済概観』全五巻(1933~40)は、ローマの経済史に関する主要な史料を編集したうえに、その英訳と解説を付しており、この分野の研究にとってもっとも基本的な文献の一つとなっている。[坂口 明] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例