和む(読み)ナゴム

デジタル大辞泉 「和む」の意味・読み・例文・類語

なご・む【和む】

[動マ五(四)]気持ちなどがやわらいで落ち着く。なごやかになる。「すさんだ気分が―・む」
[動マ下二]気持ちなどをやわらげる。なごやかにする。
「さて腹だてなむ、なほ―・めさせおはしませ」〈落窪・二〉
[類語]緩衝・和やわらぐ・緩和・融和・和やわらげる・弛緩・間延び・ほおえましい・ほほえましい・愛らしい・愛愛しい・いとおしい・いとしい・愛くるしい・かわいい・かわいらしい・あどけない・いじらしい・しおらしい・めんこい・可憐かれん・キュート・いたいけ・しとやか・ほのぼの・ほんわか・愛嬌あいきょう・愛想あいそ・なごやか・憎めない・チャーミング・癒やし系・癒やす・ラブリー・がんぜない・いとけない・安らか・のどか・安穏・静か・麗らか・うらうら・穏やか・心静か・温和・物静か・おとなしやか・悠長・悠然・悠悠・悠揚・浩然・どっしり・気長・伸び伸び・伸びやか・のんびり・屈託無い・自然体・のんどり・大人しい・優柔・温順・柔順・従順・温柔・温良・順良・素直・控えめ・優しい・シャイ・しなやか・なよやか・なよなよ・しっとり・物柔らか・静静・ソフト・おっとり・婉然えんぜん・しおらしい・閑語・たおやか・ナイーブ・心優しい・柔和・温雅・鷹揚おうよう・静心しずこころ・従容しょうよう・悠悠閑閑・おおどか・つつましい・奥ゆかしい・泰然自若・平静・冷静・しみじみ・しっぽり・しんみり・静まる・温顔・温容・春風駘蕩たいとう・穏便・粛粛・静謐せいひつ・静粛・平穏・安泰・安寧・小康・平和・和平・平安・安楽・気楽・楽楽・安逸・安易・安閑・閑閑・安息・温厚・楽天的・安堵あんど・穏和・平然・のうのう・ぬくぬく・のんき・のほほん・ゆるゆる・くつろぐ・安らぐ・静穏・平らか・まったり・つつがない・リラックス・イージーゴーイング・極楽蜻蛉とんぼ

のど・む【▽和む】

[動マ下二]
1 気持ちなどを落ち着かせる。やわらげる。静める。
「心―・めて、人遣やりならぬ闇に惑はむ道の光にもし侍らむ」〈源・柏木〉
2 物事や動作を控えめにする。ゆるめる。
「このもののたまふ声を、少し―・めて聞かせ給へ」〈源・常夏〉
3 時間をのばす。猶予する。
「限りある御命にて、この世尽き給ひぬとも、ただ、いましばし―・め給へ」〈源・若菜下〉

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精選版 日本国語大辞典 「和む」の意味・読み・例文・類語

のど・む【和】

  1. 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙
  2. [ 一 ] 心や気持をのどかにする。
    1. ① 心や気持を落ち着かせる。やわらげる。なごめる。気持を押える。
      1. [初出の実例]「たちもとまらでゆきすぐれば、心ちのどめて思ふ」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
    2. ② 心をゆったりと寛大にする。のんきにする。
      1. [初出の実例]「のどめたる所おはせぬ大臣の、おぼしもまはさずなりて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)賢木)
  3. [ 二 ] 物事をのどかにする。
    1. ① ゆるめる。ひかえめにする。
      1. [初出の実例]「この物宣ふ声を少しのどめて聞かせ給へ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)常夏)
    2. ② 猶予する。さしおく。後まわしにする。ゆっくりする。
      1. [初出の実例]「そのたなばたのたち縫ふ方をのどめて、長き契りにぞあえまし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)

なご・む【和】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 マ行五(四) 〙 なごやかになる。やわらぐ。静かになる。
    1. [初出の実例]「なほざりごととは見給ひながら、おのづからなごみつつものし給ふを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)
    2. 「いつの間にか志村の気持も、落つき、和(ナゴ)んで来てゐた」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉焼土)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙 ⇒なごめる(和)

にき・む【和】

  1. 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 =にきぶ(和)
    1. [初出の実例]「此の意を悟りて其の人等の和美(にきミ)安み為べく相言へ、驚ろ驚ろしき事行なせそ」(出典:続日本紀‐宝亀七年(776)四月一五日・宣命)

にこ・む【和】

  1. 〘 自動詞 マ行四段活用 〙 おだやかになる。なごむ。
    1. [初出の実例]「是を以て、天神地祇共に和享(ニコミ)て、風雨時に順ひ百の穀(たなつもの)用て成りぬ」(出典:日本書紀(720)崇神一二年九月(熱田本訓))

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