倉卒(読み)ソウソツ

デジタル大辞泉 「倉卒」の意味・読み・例文・類語

そう‐そつ〔サウ‐|ソウ‐〕【倉卒/草卒/×怱卒】

[名・形動]
1 突然であること。また、そのさま。だしぬけ。
「かく―に会戦して」〈逍遥訳・自由太刀余波鋭鋒〉
2 あわただしいこと。忙しくて落ち着かないこと。また、そのさま。「―の間かん」「―に辞去する」
3 かるはずみであること。いいかげんであること。また、そのさま。
「―な結論をしてはいけないと思って」〈寅彦・蒸発皿〉
[類語](2)目まぐるしい・忙しい・急・せわしい・せわしない・気ぜわしい・慌ただしい・きりきり舞い・東奔西走・てんてこ舞い・多忙・繁忙・繁多・繁劇・多事多端・多用・繁用・席の暖まる暇いとまもない・猫の手も借りたい・そそくさ・せかせか・性急・拙速・多端・忙殺・怱忙そうぼう・倥偬こうそう・怱怱そうそう・大忙し・取り紛れる・手が塞がる・目が回る・応接に暇いとまがない・心急せく・あくせく・こせこせ・ばたばた・せっかち・あたふた・気早・気早い・大わらわ・貧乏暇無し・甲斐甲斐かいがいしい・そわそわ・右往左往・慌てふためく・動き回る・ちょこまか・うそうそ・押せ押せ・てんやわんや・やいのやいの・ああ言えばこう言う・揚げ足を取る・あげつらう・言いたい放題・言い立てる・うるさい・うるさ型・鸚鵡おうむ返し・かき口説く・がたがた・がみがみ・くそみそ・くだくだ・ぐだぐだ・くだくだしい・口うるさい・口が減らない・口が悪い・口汚い・口さがない・口幅ったい・口任せ・口やかましい・くどい・くどくど・くどくどしい・クレーマー・けちを付ける・喧喧囂囂けんけんごうごう・口角泡を飛ばす・小うるさい・ごてごて・小やかましい・懇懇・嘖嘖さくさく・舌長・しちくどい・四の五の・重箱の隅をつつく・諄諄じゅんじゅん・針小棒大・ずけずけ・ずばずば・たらたら・ちくちく・喋喋ちょうちょう・丁丁発止・つべこべ・滔滔とうとう・どうのこうの・とやかく・なんのかの・ねちねち・ねっちり・ぶすぶす・ぶつくさ・ぶつぶつ・べちゃくちゃ・ぺちゃくちゃ・ぼろくそ・まくし立てる・回りくどい・耳に胼胝たこができる・蒸し返す・やいやい・やかましい・やかまし屋・催促がましい・せつく・迫る・要求する・強請する・強迫する・強談ごうだんする・催促する・催告する・責め立てる・せがみ立てる・急き立てる・急かせる・尻を叩く・矢の催促・重箱の隅を楊枝ようじでほじくる・ちゃかちゃか・浮き腰・もじもじ・もぞもぞ・まごまご・うろうろ・うろちょろ・おたおた・ふわふわ・ふらふら・頓狂・さっさ・浮うわつく・きょろきょろ・きょときょと・軽軽しい・軽軽けいけい・軽挙・軽挙妄動・そそっかしい・軽はずみ・手当たり次第・書き入れ時・立て込む

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精選版 日本国語大辞典 「倉卒」の意味・読み・例文・類語

そう‐そつサウ‥【倉卒・草卒・怱ソウ卒・匆ソウ卒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. ① 急なこと。突然なこと。また、そのさま。にわか。だしぬけ。
    1. [初出の実例]「読師法服〈略〉若倉卒不レ堪二縫作一者即以二絁綿等一相換供之」(出典:延喜式(927)二一)
    2. 「人々一首づつ詠候了〈略〉早卒之所作比興々々」(出典:言継卿記‐天文元年(1532)六月五日)
    3. [その他の文献]〔李陵‐答蘇武書〕
  3. ② あわてること。落ち着かないこと。忙しいこと。急いでいること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「よりつなの朝臣、つのくにに羽束山、為二贈詠一不レ能レ送、早卒故也」(出典:江帥集(1111頃))
    2. 「心早卒にして堂下に下るを」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)全昌寺)
    3. [その他の文献]〔欧陽脩‐上范司諫書〕
  4. ③ かるはずみなこと。いいかげんなこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「倉卒に読過することなかれ」(出典:蘭学階梯(1788)下)

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普及版 字通 「倉卒」の読み・字形・画数・意味

【倉卒】そう(さう)そつ

にわかに。急遽。漢・李陵〔武に答ふる書〕嗟乎(ああ)、子(武)よ。人の相ひ知るは、相(たが)ひに心を知るを貴ぶ。書倉卒として、未だ懷ふを盡さず。故に復(ま)た略(ほぼ)之れを言はん。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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