岡山[市](読み)おかやま

百科事典マイペディア 「岡山[市]」の意味・わかりやすい解説

岡山[市]【おかやま】

岡山県南部,旭川下流域の岡山平野吉備高原の一部にある市。1889年市制。県庁所在地で,県の政治・経済・文化の中心。戦国時代宇喜多直家が岡山城と城下町を建設,江戸時代池田氏31万5000石の城下町として発達した。1891年山陽本線が開通,さらに津山線,吉備(きび)線,宇野線,赤穂線山陽新幹線が通じ,山陽地方の交通・経済の中心となった。1988年瀬戸大橋完成で瀬戸大橋線,瀬戸中央自動車道が開通,同年新岡山空港開港,1993年同空港の拡張,山陽自動車道の開通,さらには1997年岡山自動車道が全通するなど,広域交通網の整備により,中国・四国地方の交通拠点としての地位がより高まっている。近世以来,商業都市的性格が強い。岡山紡績の創業に始まる繊維工業のほか,食品・電気・機械工業が行われ,岡南(こうなん)地区には大工場が集中している。岡山大学,岡山空港,岡山城(史跡),後楽園旧岡山藩藩学(史跡),吉備津彦神社などがある。2005年3月御津郡御津町,児島郡灘崎町を,2007年1月赤磐郡瀬戸町,御津郡建部町を編入。2009年4月,政令指定都市に移行。区,区,区,区を設置。789.96km2。70万9584人(2010)。
→関連項目岡山[県]吉備(岡山)興除高松津高伯備線

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android