弱い(読み)ヨワイ

デジタル大辞泉 「弱い」の意味・読み・例文・類語

よわ・い【弱い】

[形][文]よわ・し[ク]
力や技が劣っている。「握力が―・い」「―・いチーム」⇔強い
心身が丈夫でない。病弱である。「からだが―・い」「皮膚が―・い」⇔強い
意志が堅固でない。心がぐらつきやすい。「気が―・い」「―・い人間」⇔強い
環境や条件に屈しやすい。物事に耐える力が乏しい。「摩擦に―・い布」「ムードに―・い人」「車に―・くて酔いやすい」「酒に―・い」⇔強い
程度や度合いが小さい。「日差しが―・い」「―・い酒」「作用の―・い薬」⇔強い
ゆるみがある。固くない。「ひもの結びかたが―・い」「手をそっと―・く握る」⇔強い
決意が感じられない。きびしさがない。「寂しそうに―・く笑う」「―・い声で答える」⇔強い
鮮明でない。ぼんやりしている。「コントラストが―・い」「印象の―・い人」⇔強い
不得手である。「朝は―・くて起きられない」「機械に―・い」⇔強い
[派生]よわげ[形動]よわさ[名]よわみ[名]
[類語](1劣弱弱体弱小無力非力/(2ひよわ虚弱羸弱るいじゃく尩弱おうじゃく病弱脆弱ぜいじゃく繊弱劣弱薄弱柔弱惰弱孱弱せんじゃくもろやわやわ軟弱華奢きゃしゃひ弱いか弱い弱弱しい弱体/(3薄弱柔弱惰弱怯弱きょうじゃく意気地無し腑抜ふぬ小心弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり内気怯懦きょうだ小胆小心翼翼弱腰優柔不断女女しい弱音を吐く・音を上げる気が弱い腰が弱い煮え切らない肝が小さい・肝っ玉が小さい・温順柔順従順温柔温良順良素直穏和おだやか物静かおとなしやか控えめ優しい内向的人見知りしんねりむっつりシャイ心静か安らか安穏のどか悠長悠然悠悠悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのんびり屈託無い自然体のんどりしなやかしとやかなよやかなよなよしっとり物柔らか静静しずしずソフトおっとり婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい柔和温雅鷹揚おうよう静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑おおどかつつましい奥ゆかしい泰然自若平静冷静しみじみしっぽりしんみり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう穏便粛粛静謐せいひつ静粛さくいあえかへなへなゆるぬる線が細い骨無し柔懦じゅうだ怯臆きょうおくひる無気力行灯あんどん意気地がないいい加減杜撰ずさんなまなかうやむやアバウトぬるま湯腰抜け/(4もろやわやわ軟弱脆弱ぜいじゃく繊弱孱弱せんじゃく華奢きゃしゃか弱いひ弱い/(5微弱かすか弱弱しいか細い

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精選版 日本国語大辞典 「弱い」の意味・読み・例文・類語

よわ・い【弱】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]よわ・し 〘 形容詞ク活用 〙
  2. 強い力や勢いがない。勢力が強くない。
    1. [初出の実例]「舎人。性(ひととなり)懦弱(をちなくヨワク)して樹に縁(よ)りて失色(おむあやま)りて」(出典:日本書紀(720)雄略五年二月(前田本訓))
    2. 「敵返さば堪て弱(ヨハキ)を凌げ」(出典:太平記(14C後)二二)
  3. 強度が足りない。こわれやすい。もろい。
    1. [初出の実例]「Yowai(ヨワイ) ナワ」(出典:和英語林集成(初版)(1867))
  4. 劣っている。欠点がある。
    1. [初出の実例]「乗るべき馬をば、まづよく見て、強き所、弱き所を知るべし」(出典:徒然草(1331頃)一八六)
  5. 意志が堅固でない。心がぐらつきやすい。気持がしっかりしていない。
    1. [初出の実例]「すこしよはき所つきて、なよびすぎたりしけぞかし」(出典:源氏物語(1001‐14頃)柏木)
  6. 身体が丈夫でない。健康でない。体力がない。
    1. [初出の実例]「女にはかにやまひをしていとよはくなりにける時」(出典:古今和歌集(905‐914)哀傷・八五八・詞書)
  7. 物事の度合が小さい。他を刺激する程度が少ない。
    1. [初出の実例]「冬の弱い日光にすら」(出典:濁った頭(1911)〈志賀直哉〉六)
  8. ある物事に耐えたり、積極的に立ち向かったりする力に乏しい。抵抗しにくい。「そういわれると弱い」
    1. [初出の実例]「あのときは、あなたの体がもう疲れてしまってゐたからですよ。車には弱いやうだし」(出典:冬の宿(1936)〈阿部知二〉七)
  9. 効力がうすい。
    1. [初出の実例]「斡旋収賄では罪にならない。それに沖村喜六の自供だけではいかにも弱い」(出典:ある小官僚の抹殺(1958)〈松本清張〉二)
  10. ある事柄について不案内である。にがてだ。
    1. [初出の実例]「このごろちまたでは、『おれは女の子にはヨワイ』とか、『ぼくはフランス語にはまったくヨワイんだ』とかいう使い方が盛んにおこなわれている」(出典:校正おそるべし(1959)〈加藤康司〉聞き違い、見違い、思い違い)
  11. 取引市場で、相場が下落気味のさま。

弱いの派生語

よわ‐が・る
  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙

弱いの派生語

よわ‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

弱いの派生語

よわ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

弱いの派生語

よわげ‐さ
  1. 〘 名詞 〙

ゆわ・い【弱】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]ゆわ・し 〘 形容詞ク活用 〙 「よわい(弱)」の変化した語。〔名語記(1275)〕
    1. [初出の実例]「男はつをうてかち、女はゆわうてまくるぞ」(出典:玉塵抄(1563)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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