(読み)たんだ

精選版 日本国語大辞典 「唯」の意味・読み・例文・類語

たんだ【唯】

〘副〙 「ただ(唯)」を強めていう語。
謡曲隅田川(1432頃)「たんだ弱りに弱り、すでに末期に見え候ふ時」

【唯】

感動相手のことばに謹んで従うことを表わす返事のことば。はい。〔論語‐里仁〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「唯」の意味・読み・例文・類語

ただ【唯/×只/但】

《「ただ」と同語源》
[副]
そのことだけをするさま。それよりほかにないと限定するさま。ひたすら。もっぱら。「―時間ばかりかかる」「―無事だけを祈る」
数量・程度などがごく少ないさま。わずかに。たった。「正解は―の三人だった」「―一度しか休まない」
(「ただ」+動詞の連用形+「に」+動詞の形で)そのことだけが行われるさま。ひたすら。「―泣きに泣く」
[接]前述の事柄に対して、条件をつけたりその一部を保留したりするときに用いる。ただし。「出かけていい。―、昼までには帰るように」
[類語](1ひたすら専らたんただひとえいついちずひたむき一筋ただただ専一一心一念一路一散一目散一直線一本槍一点張り一辺倒一意専心営営せっせ遮二無二無二無三がむしゃら一心不乱脇目も振らずひとえにまっしぐらしゃかりきしゃにむに無心粉骨砕身無我夢中熱中夢中直線的専心専念没入没頭没我傾注傾倒猪突猛進ストレート我を忘れるこんを詰める身を入れる身を砕く心血を注ぐ/(2たったたかがせいぜいわずか僅僅きんきんたかだか少ない少しほんの少しく少少ちょっとちょいとちとちっとちょっぴりいささかいくらかいくぶんやや心持ち気持ち多少若干二三少数少量数えるほどしばらくなけなし低い手薄少なめ内輪軽少軽微微弱微微微少僅少きんしょう些少さしょう最少微量ちびちび一つまみ一握り一抹一息紙一重すずめの涙鼻の差残り少ないちょこっとちょこんとちょっこりちょびちょびちょびっとちょぼちょぼちょろりちょんびりちょんぼりちらり爪のあか小口ささやか寸毫すんごうプチほのか幾ばく微塵みじん些細ささいまばらあるかなきか一縷いちる心ばかりしるしばかり形ばかり/(但しもっととは言えだが

ゆい【唯】[漢字項目]

常用漢字] [音]ユイ(呉) (ヰ)(漢) [訓]ただ
ユイ〉ただ…だけ。「唯一唯識・唯美・唯我独尊唯心論唯物論
〈イ〉「はい」という承諾の返事。「唯唯諾諾諾唯

い【唯】[漢字項目]

ゆい

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