大人しい(読み)オトナシイ

デジタル大辞泉 「大人しい」の意味・読み・例文・類語

おとな‐し・い【大‐人しい】

[形][文]おとな・し[シク]《「おとな(大人)」の形容詞化で、大人らしいが原義》
1 性質や態度などが穏やかで従順なさま。「内気で―・い子」「―・く従う」
2 騒いだりしないで、静かなさま。比喩的にも用いる。「もう少し―・くしていなさい」「健康なときは―・い細菌も体調を崩すと活発に活動を始める」
3 色・柄などが落ち着いた感じがするさま。また、大胆さがあまり感じられないさま。「―・い色合い」「―・い着こなし」
4 他と比べて際だったところがないさま。抑制しているように感じられるさま。「―・い試合運び」「性能テストでは―・い数値が並ぶが、実際使ったときの感じは数値以上だ」
5 大人びている。大人っぽい。
「年のほどよりはいと―・しく」〈紫式部日記〉
6 思慮分別のある年長者らしい。主だっている。
「―・しき侍さぶらひどもをば、太政大臣、左大臣、大納言になし」〈保元・中〉
[派生]おとなしげ[形動]おとなしさ[名]
[類語](1)内気・弱気・引っ込み思案・気弱・内弁慶・陰弁慶・臆病・こわがり・小心・小胆・怯懦きょうだ・怯弱きょうじゃく・意気地なし・小心翼翼・弱腰・薄弱・惰弱・柔弱・軟弱・優柔不断・柔やわい・柔やわ・弱弱しい・女女しい・弱音を吐く・音を上げる・悲鳴を上げる・気が弱い・腰が弱い・煮え切らない・肝が小さい・肝っ玉が小さい・温順・柔順・従順・温柔・温良・順良・素直・穏和・おだやか・物静か・おとなしやか・控えめ・優しい・内向的・人見知り・しんねりむっつり・シャイ・まだるっこい・まどろっこい・手ぬるい・生ぬるい・のろ臭い・間怠まだるい・間怠まだるこしい・うやむや・あやふや・漠然・おぼろげ・曖昧・どっちつかず・要領を得ない・ぬらりくらり・ぬらくら・のらりくらり・のらくら・ぼやかす・無節操・洞ヶ峠・言を左右にする・言葉を濁す・心静か・安らか・安穏・のどか・悠長・悠然・悠悠・悠揚・浩然・どっしり・気長・伸び伸び・伸びやか・のんびり・屈託無い・自然体・のんどり・しなやか・しとやか・なよやか・なよなよ・しっとり・物柔らか・静静しずしず・ソフト・おっとり・婉然えんぜん・しおらしい・閑語・たおやか・ナイーブ・心優しい・柔和・温雅・鷹揚おうよう・静心しずこころ・従容しょうよう・悠悠閑閑・おおどか・つつましい・奥ゆかしい・泰然自若・平静・冷静・しみじみ・しっぽり・しんみり・静まる・温顔・温容・春風駘蕩たいとう・穏便・粛粛・静謐せいひつ・静粛・平穏・安泰・安寧・小康・平和・和平・平安・安楽・気楽・楽楽・安逸・安易・安閑・閑閑・安息・温厚・楽天的・安堵あんど・穏和・平然・のうのう・ぬくぬく・のんき・のほほん・ゆるゆる・くつろぐ・和やわらぐ・安らぐ・和なごむ・静穏・平らか・まったり・つつがない・リラックス・イージーゴーイング・極楽蜻蛉とんぼ

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精選版 日本国語大辞典 「大人しい」の意味・読み・例文・類語

おとな‐し・い【大人】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]おとなし 〘 形容詞シク活用 〙 ( 名詞「おとな(大人)」の形容詞化 )
  2. ① 一族の長らしい、また、年長者らしい思慮、分別がある。おもだっている。年配である。
    1. [初出の実例]「返りごとは、かしこなるおとなしき人して、書かせてあり」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
  3. ② 成人している。おとなびている。一人前らしい。
    1. [初出の実例]「今日よりは、おとなしくなり給へりや」(出典:源氏物語(1001‐14頃)紅葉賀)
  4. ③ 従順、温和である。穏やかである。落ち着いている。
    1. [初出の実例]「色をもたがへず、最後おとなしく西に向ひ、ちひさき手を合せ、二人の者共高声に念仏となへ生害」(出典:信長公記(1598)一〇)
  5. ④ 着物の柄などが地味で落ち着いている。
    1. [初出の実例]「髪の飾りの花表(はで)やかなると、衣服の模様の質素(オトナシキ)を、誉めなどしつつ」(出典:人情本・貞操婦女八賢誌(1834‐48頃)二)

大人しいの派生語

おとなし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

大人しいの派生語

おとなし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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