実に(読み)ジツニ

デジタル大辞泉 「実に」の意味・読み・例文・類語

じつ‐に【実に】

[副]
1 感嘆の意をこめて、ある状態の程度のはなはだしいさまを表す。全く。本当に。まことに。「この料理は実にうまい」
2 強調、または驚嘆すべきことを述べるときに用いる。なんと。「この工事は実に一〇年の歳月を費やした」
[類語](1)めためた・大変・大層・異常・極度・桁外れ・桁違い・並み外れ・格段・著しい・甚だしい・すごい・ものすごい・計り知れない・恐ろしい・ひどい・えらい・途方もない・途轍とてつもない・この上ない・筆舌ひつぜつに尽くしがたい・言語げんごに絶する・言語ごんごに絶する・並並ならぬ・極めて・至って・甚だ・極ごく・至極しごく・滅法めっぽう・すこぶる・いとも・とても・大いに・まことに・一方ひとかたならず・さんざっぱら・さんざん・さんざ・こってり・めちゃくちゃ・めちゃ・めっちゃ・底抜け・恐るべき・こよなく・殊の外・ひときわ・特段・度外れ・法外・べらぼう・とんでもない・類がない・比類ない・無上・よっぽど・度が過ぎる・行き過ぎ・どえらい・飛び切り・段違い・圧倒的・かけ離れる・やけに・比較的・割と・割に・割りかし・割方・割合・結構・大幅・随分・かなり・相当・なかなか・大分・いやに・馬鹿・余程・とっても・うんと・極み・極極ごくごく・至上・むやみ・むやみやたら・やけっぱち・やけくそ・捨て鉢・無性に・めったやたら・闇雲・盲滅法・限り無い・とりわけ・ことさら・ことに・取り立てて・非常・全く以て・甚いたく・すごく/(2)本当に・まことに・まさに・まさしく・事実・真実・実際・真に・とても・非常・本当・全く・げに・ひとえに・切せつ・現げんに・ほとほと・すっかり・つくづく・うんざり・全く以て・なんとも・実以て・げんなり・こりごり・食傷・へきえき・閉口・まっぴら・好いい加減・果てしない・限りない・本に・真個・真正・正真しょうしん・紛れもない・他ならない・有りのまま・現実・そのもの・神しん以て・神かみ掛けて・ほんま・正真正銘・いかにも

げ‐に【▽実に】

[副]《「げん(現)に」の音変化という》
1 ある事柄に対する自分の評価・判断を肯定して、さらに強調する気持ちを表す。本当に。実に。全く。
「―恋こそはまことのいのちである」〈倉田・愛と認識との出発〉
2 他人の評価・判断に接して、納得し、賛同する気持ちを表す。なるほど。いかにも。
「ひまなき御前渡りに、人の御心をつくし給ふも―ことわりと見えたり」〈源・桐壺〉
[類語]本当に・まことに・実じつに・真しんに・まったく・まさに・まさしく・ひとえに・切せつ・現げんに・ほとほと・すっかり・つくづく・うんざり・まったく以て・まったくの所・なんとも・実以て・げんなり・こりごり・食傷・辟易へきえき・閉口・まっぴら・いい加減・果てしない・限りない・本に・真実・真個・真正・正真しょうしん・事実・実際・紛れもない・他ならない・有りのまま・現実・そのもの・神しん以て・神かみ掛けて・ほんま・正真正銘・いかにも

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精選版 日本国語大辞典 「実に」の意味・読み・例文・類語

げ‐に【実に】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「現に」の変化した語かという )
  2. ① 予告や評判どおりの事態に接したときの、思いあたった気持を表わす。なるほど。聞いていた通り。
    1. [初出の実例]「げにただ人にはあらざりけり」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
  3. ② 他人の意見・態度を肯定するときの、納得した気持を表わす。いかにも。おっしゃる通り。
    1. [初出の実例]「げに、さもいはれたる事なれど、なでふ人か、かかる住ひにて世には経ん」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  4. ③ 自分の感情・判断が誇張や嘘のものでないことを示すときの、いつわらない気持を表わす。本当に。言葉通り。
    1. [初出の実例]「物おもふたまへしらぬ心地にも、げにこそ、いとしのびがたう侍けれとて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)

じつ‐に【実に】

  1. 〘 副詞 〙
  2. ① 仮定や想像でなく、確実である、また、事実であるさまを表わす語。実際に。
    1. [初出の実例]「婆子そのとき徳山を杜口せしむとも、実にその人なること、いまださだめがたし」(出典:正法眼蔵(1231‐53)心不可得)
  3. ② 感嘆の気持をこめて程度のはなはだしさを表わす語。まことに。非常に。
    1. [初出の実例]「半残は実に手だれ也」(出典:俳諧・去来抄(1702‐04)同門評)
    2. 「どうも咽(む)せぽくて実に弱った」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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