精選版 日本国語大辞典 「子」の意味・読み・例文・類語
し【子】
ね【子】
っこ【子】
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十二支の第1番目。「ねずみ」ともいい、十二支獣としてネズミがあてられる。北斗七星の柄(え)が日没時に子の方向をさす月というところから、陰暦11月の異称として用いられる。また、正月の子の日には人々は野に出て小松を引き、千代の寿を祝って遊ぶ子の日の遊びの習俗があり、また子の日には爪(つめ)を切るのを忌む風習もあった。時刻としても用いられ、今日の午前零時を中心とした前後2時間を「子の刻」「子の時」といった。方角としては北をいう。
[宇田敏彦]
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…父母と子の関係を指すが,生みの親と子の血縁的な関係だけではなく,養親と養子,親分と子分,親方と子方の関係のように,法制上,習俗上親子関係が擬制される関係(擬制的親族関係)を指しても用いられる。
[親子と血縁]
親子関係では,とくに血のつながりという自然的要素が強調されるが,いずれの社会でも,血のつながりがあればただちに社会的にも親子関係が発生するとされているわけではない。…
…子どもという言葉と概念について考えようとする際に,まず注目されるのは,その意味の多様性であろう。現在最も一般的なのは,おとな(成人)の対概念としての子どもであり,この場合は,個体としての生命の発生から成人するまでのあらゆる段階にあるもの,すなわち,胎児,乳幼児,児童,少年少女などを総称する。…
…
[ヨーロッパ]
古代ローマの貴族には,位階序列を表す称号はなく,ヨーロッパの爵位は,中世・近世においてその発達をみることができる。国と時代により差異はあるが,一般に知られている爵位は,公(デュークduke),侯(マーキスmarquis),伯(アールearl),子(バイカウントviscount),男(バロンbaron)の5位階である(かっこ内は英語)。これらのうち,公と伯の呼称が歴史的に見て最も古く,それぞれ古ゲルマンの軍事統率者であるドゥクスdux(ドイツ語はヘルツォーク,フランス語はデュクduc),フランク国王の統治権とりわけ裁判権を地方管区ごとに執行する役人としてのコメスcomes(ドイツ語はグラーフ,フランス語はコントcomte)とにさかのぼる。…
※「子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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