光(漢字)

普及版 字通 「光(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 6画

[字音] コウ(クヮウ)
[字訓] ひかり・ひかる

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 会意
火+儿(じん)(人)。人の頭上に火光をしるし、火を掌る人を示す。見・(望)・先・(聖)・(かん)、また聞の初文など、すべてその機能を上に掲げるもので、同じ形式の造字法である。殷の金文に光の下部を女の形に作るものがある。〔説文〕十上に「なり」とあり、光明の意とする。金文の〔令彝(れいい)〕に「用(もつ)て丁(父の号)を光(かがや)かさん」、〔毛公鼎〕「武の耿光(かうくわう)」、〔晋姜鼎(しんきようてい)〕「(いそ)しみて厥(そ)の光剌(くわうれつ)に揚(こた)へん」のように、光栄・光烈の意に用いている。

[訓義]
1. ひかり、ひかる。
2. かがやき、つや、はえ。
3. ほまれ、いさお、めぐみ、かざり。
4. ひろい、大きい、遠い。
5. 文物の美、光景の美。

[古辞書の訓]
名義抄〕光 ヒカリ・ミテリ・テル・オホキナリ・ミツ・サカエ・ウルハシ・ヒカル・ツヤヤカナリ・ホシマムナ

[声系]
〔説文〕に光声として晃・洸など五字を収める。〔説文〕十三下にまた(黄)を古文光に従うとするが、佩玉の形で、光とは別系の字である。

[語系]
光kuang、晃・煌huangは声義近く、晃・煌は光の状態をいう。景・(鏡)kyang、影yang、曠khuangも、みなこの系列に属し、光景・光耀に関する語である。

[熟語]
光陰・光栄・光塋・光炎・光・光遠・光艶・光・光化・光・光赫・光鑒光輝・光・光暉・光・光熙・光儀・光勲・光景・光啓・光慶・光顕・光絢・光顧・光晃・光耿・光彩・光采・光済・光賛・光燦・光讚・光施・光示・光潤・光昭光照・光色・光飾・光燭・光翠・光鮮・光闡・光大・光宅・光沢・光・光統・光波・光髪・光被・光光美・光表・光敷・光覆・光風・光復・光輔・光・光・光明・光有・光佑・光裕・光・光誉・光亮光臨・光烈
[下接語]
威光・雲光・暈光・栄光・円光・炎光・霞光・回光・開光・寒光・感光・観光・含光・眼光・巌光・熙光・輝光・脚光・逆光・休光・光・虚光・鏡光・暁光・旭光・極光・蛍光・景光・光・月光・剣光・顕光・孤光・弧光・後光・紅光・高光・国光金光・採光・三光・散光・射光・遮光・赤光・寂光・珠光・春光・曙光・昭光・消光・晶光・燭光・晨光・新光・水光・垂光・翠光・瑞光・清光晴光・精光・雪光・川光・閃光・争光・大光・池光・昼光・光・電光・灯光・投光・東光・韜光・日光・年光・発光・微光・白光・風光・分光・光・明光・夜光・幽光・光・余光・妖光・容光・揚光・陽光・流光・光・霊光・烈光・露光・和光

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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