東(村)(読み)ひがし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「東(村)」の意味・わかりやすい解説

東(村)
ひがし

沖縄県国頭郡(くにがみぐん)にある村。沖縄本島北部の東海岸にある。1923年(大正12)久志(くし)村(現、名護(なご)市の一部)から分村。伊湯(いゆ)岳・玉辻(たまちぢ)岳を主峰とする脊梁(せきりょう)山地から開析された隆起海食台が、緩傾斜をなし海に迫る。かつては交通困難な地域であったが、現在は道路が整備され、国道331号、主要地方道国頭東線が通じる。第二次世界大戦前から林産物の供給地で林業が主産業であったが、近年、台地上でパイナップル栽培が盛ん。県最大の福地ダムがある。やんばる国立公園に含まれる。慶佐次(げさし)川入り江にあるヒルギマングローブ)林は国指定天然記念物。面積81.88平方キロメートル、人口1598(2020)。

[堂前亮平]

『『東村史』全3巻(1982~1987・東村)』


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