ずっと(読み)ズット

デジタル大辞泉 「ずっと」の意味・読み・例文・類語

ずっ‐と

[副]
1 ほかのものと比べてかけ離れているさま。段違いに。はるかに。「このほうがずっと大きい」「それよりずっと以前の話だ」「駅は学校のずっと先にある」
2 同じ状況が長く続いているさま。その間じゅう。「友だちのことでずっと悩んでいる」「夏休みはずっと家にいた」
3 ある範囲内に、残す所なく動作を及ぼすさま。くまなく。隅から隅まで。「広い校内をずっと探しまわる」「町じゅうをずっと見まわる」
4 ためらわずに、また、とどこおらずに動作をするさま。ずいと。「さあ、ずっとお通りください」
[類語](1)更さらに・今・あと・なお・まだ・もっと・より・なおさら・ますます・一層・一段と・余計・弥いやが上に・いよいよ・も少し・もう少し・然も・もう・はるかに・段違いに・余程よほど・大分だいぶ・だいぶん・うんと・ぐっと・ぐんと・今一つ・もう一つ・いまいち・今少し・もそっと・まして・いわんや・数段・層一層・しのぐ・ひとしお・うたた・尚尚なおなお・尚なお以て・更なる・ひときわ・いや増す・尚且つ・かてて加えて・それどころ・そればかりか・しかのみならず・のみならず・加うるに・おまけに・また・且つまた・且つ・この上・その上・しかも・さては・さなきだに/(2)間断なく・延延えんえんと・連綿と・不断・日頃ひごろ・常日頃つねひごろ・常・常常・いつも・平生へいぜい・平素・日常・平常・通常・常時・常住・行住座臥ぎょうじゅうざが・常に・絶えず・終始・始終・日夜・夜昼・絶え間ない・明け暮れ・明けても暮れても・寝ても覚めても・朝な夕な・昼夜をおかず・昼夜を分かたず・夜を日に継ぐ・引き続き・綿綿・縷縷・続続・長長・脈脈・続けざま・立て続け・ぶっ続け・次次・相次いで・じゃんじゃん・どしどし・踵きびすを接する・芋蔓式・引きも切らず・引っ切り無し・我も我も・矢継ぎ早・畳み掛ける・しょっちゅう・のべつ・ずるずるべったり・のべつ幕無し・元元・元来・本来・大体・どだい・自体・そもそも・元より・根っから・何等なんら・全然・全く・一向・さっぱり・まるきり・まるで・今まで・従来・年来・旧来・これまで・在来・従前・古来・かねがね・かねて・間断かんだん・前前まえまえ・生まれつき・生来

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精選版 日本国語大辞典 「ずっと」の意味・読み・例文・類語

ずっ‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. ① 物事をためらわないで、または一層おしすすめて行なうさまを表わす語。また、その事態が、ある範囲のすべてに及ぶさまを表わす語。ずうっと。
    1. [初出の実例]「あらへることをずっと尽して、三際隔らず、表裏も無く、終劫始劫間断ないが正然灯だぞ」(出典:史料編纂所本人天眼目抄(1471‐73)六)
    2. 「ふすまの下より手を出し、たぶたぶと引うけ、をしうつぶいてずっとほし」(出典:浄瑠璃・凱陣八島(1685頃)四)
  3. ② 性質・距離・時間などについて、これとあれとの間に、大きな隔たりや差があるさま、はなはだしい開きがあるさまを表わす語。ずうっと。
    1. [初出の実例]「すっとよくなるまではなくとも、甘泉に会せよそ云ぞ」(出典:史記抄(1477)九)
    2. 「ズットアトマデ のちのちまで」(出典:詞葉新雅(1792))
    3. 「ずっと新しい者を選んで金色夜叉にしました」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二)
  4. ③ ある状態が長い間続くさまを表わす語。始めから終わりまで。その間じゅう。ずうっと。
    1. [初出の実例]「九五までずっと従うたぞ」(出典:土井本周易抄(1477)二)

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世界大百科事典(旧版)内のずっとの言及

【イタチ(鼬)】より

…これが人のいく道先を横切ることを凶兆として,〈イタチミメヨシ(鼬の顔は美しい)〉などと唱えてその凶兆を避けようとする風習が古くから伝えられていた。福島県檜枝岐でこれを呼んで人にとりつかせ,その託宣を聞いたのはイタチに霊性を認めていた例であり,兵庫県北部でトマ,長野県北安曇郡でズット,愛媛県東部でオサコなどの異名があるのは,その名をはっきりいってたたりをうけることをおそれ,忌言葉を用いたなごりらしい。また各地でこれが表口から家に入るのを凶,裏口から入るのを吉とするのも,神霊の使者のように感じられたからと考えられる。…

※「ずっと」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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