日本大百科全書(ニッポニカ) 「鏡(高知県)」の意味・わかりやすい解説
鏡(高知県)
かがみ
高知県中央部、土佐郡(とさぐん)にあった旧村名(鏡村(むら))。現在は、高知市(こうちし)北西部の一地域。2005年(平成17)、土佐山(とさやま)村とともに高知市に編入。旧村域は、鏡川の中流域に位置し、狭小な河岸段丘がみられるが平坦(へいたん)地に乏しい山村地帯。産業は林業が中心である。木炭、用材のほか、かつては繭、コウゾも産したが衰退した。農業ではウメ、ショウガ、ミョウガの生産が盛んであるが、近年は通勤兼業が増加している。高知市中心市街地への都市用水の供給と発電を目的とする鏡ダムがある。926メートルの雪光(せっこう)山(国見山)、森林公園などがあり、平家の落人伝説が残る。
[正木久仁]
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