大島(町)(読み)おおしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大島(町)」の意味・わかりやすい解説

大島(町)
おおしま

東京都大島支庁に属し、伊豆(いず)半島の東方、伊豆諸島最北端の大島を町域とする町。1869年(明治2)韮山(にらやま)県、1871年足柄(あしがら)県、1876年静岡県に属したが、1878年に東京府の管轄となる。1955年(昭和30)全島の元(もと)村、岡田村、泉津(せんづ)村、野増(のまし)村、差木地(さしきじ)村、波浮港(はぶみなと)村の6村が合併して町制施行。海洋性の温暖な気候で、サルビアガーベラ、エビネランなどの花卉(かき)園芸と野菜栽培、およびイセエビトコブシイサキなどの漁業が行われる。また、アンコ(姉子)とツバキ活火山三原山(みはらやま)で知られる観光地でもあり、主産業は観光業を中心とする第三次産業である。大島支庁や町役場のある元町(もとまち)が中心地。面積90.76平方キロメートル、人口7102(2020)。

沢田 清]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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