遮二無二(読み)シャニムニ

デジタル大辞泉 「遮二無二」の意味・読み・例文・類語

しゃに‐むに【遮二無二】

[副]ほかの事を考えないで、ただひたすらに。がむしゃらに。「目標へ遮二無二突進する」
[類語]ひたすら・いちず・ひたむき・一筋・ただ・ただただ・専一・ひとえに・一心・一念・一路・一散・一目散・一直線・一本槍・一点張り・一辺倒・一意専心・営営・せっせ・無二無三・がむしゃら・一心不乱・脇目も振らず・直線的・まっしぐら・直情径行・まっすぐ・猪突猛進・ストレート・しゃかりき・無心・粉骨砕身・無我夢中・熱中・夢中・専心・専念・没入・没頭・没我・傾注・傾倒・我を忘れる・根こんを詰める・身を入れる・身を砕く・心血を注ぐ・奮って・積極的・自発的・能動的・意識的・主体的・意図的・意欲的・精力的・自主的・活動的・好んで・進取・前向き・わざわざ・わざと・強いて・たって・ことさら・乗り気・求めて・進んで・我勝ち・我先・我も我も・喜んで・喜ぶ・どしどし・アクティブ・アグレッシブ・ポジティブ・自ら・手ずから・直直じきじき・直接・直接的・直じかに・身を以て・ダイレクト・故意・作為・作為的・未必の故意・あえて・えいやっと・我劣らじと・わざとらしい・止やむに止やまれぬ・及ばずながら・献身的・強気・強引・押して・努めて・曲げて・断固・断然・思い切って・伸のるか反るか・思う様・思う存分・存分・思いのまま・力一杯・精一杯・率先・果敢・惜しみない・意気込む・本腰・本腰を入れる・入れ込む・野心満満・活発・快活・精彩・元気・動的・ダイナミック・エネルギッシュ・エナジェティック・脂あぶらが乗る・水を得た魚うおのよう・建設的・肯定的・発展的・計画的・情熱的・熱狂的・熱情的・白熱的・激越・狂熱・熱烈・烈烈・熱血・熱っぽい・血が騒ぐ・血気盛ん・パッショネート・ホット・バイタル・バイタリティー・生き生き・溌剌はつらつ・生生せいせい・ビビッド・腰を入れる・もりもり・盛ん・鬱然・澎湃ほうはい・勃勃・油然ゆうぜん・湧然・沸沸・むくむく・みなぎる・みなぎらす・溢あふれる・燃え上がる・沸き上がる・沸き立つ・込み上げる・たぎる・高ぶる・発揚・燃える・燃え立つ・鼻息が荒い・血気に逸はやる・奮い起こす・奮い立つ・気を吐く・肩肘かたひじ張る・勢い込む・気張る・張り切る・腕が鳴る・腕に縒よりをかける・ハッスル・したり顔・自慢顔・自慢たらしい・胸を張る・得意満面・得意顔・有頂天・意気揚揚・鬼の首を取ったよう・欣喜雀躍きんきじゃくやく・意気が揚がる・どや顔・手柄顔・天狗になる・見得を切る・大見得を切る

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精選版 日本国語大辞典 「遮二無二」の意味・読み・例文・類語

しゃに‐むに【遮二無二】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「しゃりむり」の変化した語か )
  2. ① なにごとも気にかけないでがむしゃらにやるさまを表わす語。むやみに。めったやたらに。
    1. [初出の実例]「ならぬ事をしゃにむにせんとすれば、其望のかなはぬのみにあらず」(出典:談義本・地獄楽日記(1755)二)
  3. ② ある感情が激しくつのってくるさまを表わす語。やたらと。むしょうに。
    1. [初出の実例]「遮二無二(シャニムニ)旦那さまを恨みました」(出典:この子(1896)〈樋口一葉〉)

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四字熟語を知る辞典 「遮二無二」の解説

遮二無二

後先を考えず、何も気にせずに物事に向かう様子。むやみに。めったやたらに。

[使用例] 実際角力すもうに勝ちたいというより、私の気持では自分の強さを父に感服させたい方だった。私は突返されるたびに遮二無二ぶつかって行った[志賀直哉*暗夜行路|1921~37]

[使用例] クラバックはこの河童たちを遮二無二左右へ押しのけるが早いか、ひらりと自動車へ飛び乗りました[芥川龍之介*河童|1927]

[使用例] 満足に駆けることもできない頃だった。勇の食べていたせんべいを年上の男の子が奪った。勇はしゃにむにむしゃぶりついたが、強い力で振り払われていた[高橋三千綱*九月の空|1978]

[解説] 「しゃにむに」が現れるよりも少し前、江戸前期から「しゃりむり」ということばがあります。これが「しゃにむに」の元の形と考えられます。「遮二無二」は当て字です。
 「しゃりむり」の語源ははっきりしませんが、「むり」は「無理」でしょう。それに調子を整える「しゃり」をつけたと考えられます。「しゃりむり」は、現代でも東北方言に残っています。
 現代語では、東北方言から一般化した「無理くり」(=無理やり)ということばもあります。この「くり」も調子を整えることばと考えられます。
 「しゃりむり」が「しゃにむに」と変化した結果、最後の「に」が形容動詞の語尾と解釈されて、「しゃにむな」という形も現れました。「勝つためのしゃにむな練習」といった例が書籍に現れ、誤りと批判されたりしています。
 もっとも、現在、インターネット上の例を見るかぎり、「しゃにむな」の使用例は多くはありません。新語として広まるまでには至っていないようです。

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