大阪[府](読み)おおさか

百科事典マイペディアの解説

大阪[府]【おおさか】

近畿地方中央西部の府。府庁所在地は大阪市。1905.14km2。886万5245人(2010)。〔沿革〕 畿内に属する河内国和泉国の2国,摂津国の東部からなる。開発は古く,難波(なにわ)とよばれた上町台地(大阪市街)には仁徳天皇の難波高津宮孝徳天皇の難波長柄(ながら)豊碕宮などが造営された。中世には自治港市堺が栄え,近世には豊臣秀吉により大坂(阪)城築城と城下町の整備が行われた。廃藩置県で多くの藩県に分かれた後,堺県を合わせ奈良県を分離して1887年,現在の府域が確定。2006年4月,市が政令指定都市となる。〔自然〕 淀川大和川の堆積作用で形成された大阪平野が中央に広がり,北の能勢(のせ)山地,丹波高地,東の生駒山地,金剛山地,南の和泉山脈に囲まれている。西は大阪湾に臨む。大阪平野の縁辺は千里丘陵,河泉丘陵,枚方(ひらかた)台地などの丘陵台地となって山地に接する。瀬戸内式気候を呈し,温暖少雨のため灌漑(かんがい)用貯水池が多い。〔産業〕 産業別人口構成は第1次0.6%,第2次26.2%,第3次70.7%(2005)で,大阪市を核とする都市化が周辺に及び,農林業は衰微。大阪湾沿岸と淀川両岸の地域は阪神工業地帯に属し,紡績,織物,機械,電機,鉄鋼,金属,化学,出版・印刷,食料品など各種工業が発達する。また,堺・泉北臨海工業地帯には鉄鋼,石油化学,造船業などが進出,関西国際空港の対岸部にはりんくうタウンの整備が進められ,外国企業の誘致など地域振興がはかられている。京都,神戸を含む大都市圏を形成し,本州西半部の行政・経済・文化の中心として首都圏と拮抗している。タオル,ゴム製品,ブラシ,刃物,敷物,酒類などの生産も盛ん。明治の森箕面(みのお)国定公園金剛生駒紀泉国定公園千早城跡,仁徳陵応神陵大坂城などの観光地,史跡がある。〔交通〕 大阪市を中心に東海道本線・新幹線,関西本線,阪和線,片町線,大阪環状線,おおさか東線,大阪市営地下鉄が延び,阪急,阪神,京阪,近鉄,南海,泉北高速鉄道などの各私鉄の路線の発達も著しく,府下一円および近隣府県の主要都市,衛星都市,観光地を結んでいる。名神高速道路,阪神高速道路,中国・近畿・西名阪・阪和各自動車道も通じ,大阪市に大阪港,兵庫県境に大阪国際空港があり,1994年9月大阪湾内に関西国際空港が開港,関西空港自動車道が空港と阪和自動車道を結んでいる。
→関連項目近畿地方

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世界大百科事典 第2版の解説

おおさか【大阪[府]】

面積=1892.06km2(全国46位)人口(1995)=879万7268人(全国2位)人口密度(1995)=4650人/km2(全国2位)市町村(1997.4)=33市10町1村府庁所在地=大阪市(人口=260万2421人)郷土の花=アシ 府木=イチョウ 府鳥=モズ近畿地方の中央に位置し,大阪湾に面する。南北に長く伸びる府域は,他府県に比べ狭小な面積であるが,人口と人口密度は,いずれも東京都に次いで全国第2位。

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世界大百科事典内の大阪[府]の言及

【公害】より

…公害の語源は明らかではないが,日本の法制上登場するのは,明治10年代の大阪府の大気汚染規制のための府令(のちの条例)や同20年代の〈河川法〉以降である。この場合の公害は〈公益〉の反対概念であったが,やがて大正期に入ると,地方条例の中で,今日と同じように,大気汚染,水汚染,騒音,振動,悪臭などによる公衆衛生への害悪を総称して公害と呼んでいる。…

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