下(読み)カ

デジタル大辞泉 「下」の意味・読み・例文・類語

か【下】[漢字項目]

[音]カ(漢) ゲ(呉) [訓]した しも もと さげる さがる くだる くだす くださる おろす おりる
[学習漢字]1年
〈カ〉
1 空間的位置関係の低い方。「下部・下方/階下・眼下・地下・直下・天下・皮下」
2 時間・順序が後の方。「下記・下元・下弦/以下」
3 階級・身分・程度が低い方。「下院・下情・下層・下等・下僚」
4 空間的・時間的範囲を限定する語。「県下・言下・時下・城下・目下・占領下」
5 支配・影響を受ける側。「管下・麾下きか・傘下・配下・部下・門下」
6 貴人の尊称に添える語。「閣下・貴下・殿下・陛下」
7 脇付わきづけに用いる語。「机下・虎皮下」
8 上から下へ、高い方から低い方へ移動する。「下降/却下・降下・沈下・低下・投下・落下」
9 中央から地方へ、中心から周辺へ移る。「西下・南下」
10 上位者から下位者へ渡し与える。「下賜・下付・下命」
〈ゲ〉
1 の1に同じ。「下界・下段/上下」
2 の2に同じ。「下巻・下刻・下旬」
3 の3に同じ。「下品・下郎・下剋上げこくじょう・下世話/凡下」
4 の8に同じ。「下山・下車・下馬・下落・下痢」
5 の9に同じ。「下向・下野」
6 の10に同じ。「下知/宣下」
7 へりくだる。「卑下」
〈した〉「下着・下手・下見・下役/靴下・手下・年下・軒下・幕下・目下・床下」
〈しも〉「下座・下手/風下・上下かみしも・川下」
〈もと〉「足下・膝下ひざもと」
[難読]下火あこ・下炬あこ・下司げす・下種げす・下衆げす・白帯下こしけ・下枝しずえ・下総しもうさ・下野しもつけ・下手へた

しも【下】

1 ひと続きのものの末。また、いくつかに区別したものの終わりの部分。
㋐川の下流。また、その流域。川下。「下へ漕ぎ下る」「下で釣る」⇔上かみ。
㋑時間的にあとと考えられるほう。現在に近いほう。後世。「上は太古の昔から下は現在ただ今まで」⇔上かみ。
㋒ある期間を二つに分けた場合のあとのほう。「下の半期」⇔上かみ。
㋓月の下旬。「寄席の下に出演する」
㋔物事の終わりの部分。末の部分。「詳しくは下に記す」「下二桁けたは切り捨て」「下の巻」⇔上かみ。
㋕和歌の後半の2句。「下の句」⇔上かみ。
2 位置の低い所。また、低いと考えられる所。
㋐下方に位置する所。下部。「下の田に水を落とす」⇔上かみ。
「外とのかたを見いだしたれば、堂は高くて―は谷と見えたり」〈かげろふ・中〉
㋑からだの腰から下の部分。また、特に陰部や尻をさすことが多く、それを話題にする下品さや、大小便に関する事柄をもいう。「下の病気」「話が下へ下る」「下の世話をする」「下半身」⇔上かみ。
㋒下位の座席。下座。末座。末席。「幹事役が下に控える」⇔上かみ。
㋓客間・座敷などに対して、台所・勝手などをさす語。⇔上かみ。
㋔舞台の、客席から見て左のほう。下手しもて。「斬られた役者が下に引っ込む」⇔上かみ。
3 地位・身分の低い人。君主に対して、臣下・人民。雇い主に対して、使用人・召し使い。「下の者をいたわる」
「夫を待あつかう塩梅あんばい、他ひとに対するから―に臨む調子」〈紅葉・多情多恨〉
「上かみは―に助けられ、―は上になびきて」〈源・帚木〉
4 中心から離れた地。
㋐都から離れた地。特に、京都から離れた地方。⇔上かみ。
㋑京都で、御所から離れた南の方角・地域。転じて一般に、南の方の意で地名などに用いる。「寺町通りの下にある家」「下京しもぎょう」⇔上かみ。
㋒他の地域で、より京都に遠いほう。昔の国名などで、ある国を二分したとき、都から見て遠いほう。「下関しものせき」「下つふさ(=下総しもうさ)」⇔上かみ。
㋓京都から見て、中国・四国・九州などの西国地方。特に、キリシタン関係書では九州をさす。
5 格や価値が劣っているほう。
「上かみ中なか―の人」〈土佐〉
6
㋐宮中や貴人の家で、女房が詰めている局つぼね。
「腹を病みて、いとわりなければ、―に侍りつるを」〈源・空蝉〉
㋑《下半身につけるところから》袴はかま。
「―ばかり着せてやらう」〈虎明狂・二人袴〉
[類語](2㋐)下方・下した・下手/(2㋑)下半身/(2㋒)下座げざ・下座しもざ・末席・末座

した【下】

1 位置関係で、あるものに比べて低いほう。
㋐場所・位置が低いこと。低いところ。「新聞は雑誌の下にある」「木の下で休む」「二階は貸して下に住んでいる」⇔上うえ。
㋑音の低い部分。「下の音が聞きづらい」⇔上うえ。
2 表側に現れていないところ。
㋐覆われている部分。「下にセーターを着込む」⇔上うえ。
㋑指導や庇護を受けていること。「先生の下で研究している」「師の下で修業する」
3 程度・地位・年齢・能力・数量などが劣っていること。また、その人。「技術は彼のほうが下だ」「彼より三つ下だ」「五〇点より下は不合格だ」⇔上うえ。
「天は人の上に人を造らず人の―に人を造らず」〈福沢・学問のすゝめ〉
4 何かをしたすぐそのあと。直後。「言った下からぼろを出す」
5
㋐買い物の代金の一部に充てること。下取り。「古いミシンを下に出す」
㋑金の引き当てにするもの。「時計を下にして金を借りる」
6 こころ。心底。
「―悩ますに」〈万・四〇九四〉
7 名詞の上に付いて、前もってするという意を表す。「下準備」「下調べ」
[下接語]息の下・上下・襟下・縁の下・白粉おしろい下・帯下・靴下・鞍くら下・化粧下・声の下・袴こ下・坂下・三下・白下・ズボン下・袖そで下・袖の下・手下・年下・名題なだい下・塗り下・軒下・鼻の下・版下・臍へその下・幕下・真下・股また下・目下・紋下・櫓やぐら下・床下・雪の下・腋わきの下・割り下
[類語]下方・下しも・下手

もと【下/▽許】

《「本もと」と同語源》
1 物の下の部分。また、そのあたり。した。「旗の―に集まる」「桜の―に花見の宴を設ける」
2 その人のところ。そば。「親の―を離れる」
3 その規則や支配力の及ぶところ。「厳しい規律の―で生活する」「監視の―におかれる」
4 (「…のもとに」の形で)…した状態で。…で。「敵を一撃の―に倒す」
[類語]手近い・程近い・近い・間近い・間近・じき・すぐ・至近・目前・鼻先・手が届く・指呼しこ・咫尺しせき・目睫もくしょうの間かん・目と鼻の先・側・傍ら・近く・近辺・付近・はた・足元・手元・身近・手近・卑近・身辺・脇わき・横・片方かたえ・近傍・近所・最寄り・座右・左右・手回り・身の回り・まのあたり・目睫もくしょう・面前・目の前・眼前・現前・目先・鼻面はなづら・鼻っ面つら・前面・正面・真ん前・手前・先方・直前

げ【下】

1 程度・価値・等級・序列などが低いこと。標準より劣っていること。下等。した。「中の下の成績」⇔上じょう。
2 書物や文の章段などで、二つまたは三つに分けたものの最後のもの。「下の巻」⇔上じょう。

げ【下/夏/華】[漢字項目]

〈下〉⇒か
〈夏〉⇒か
〈華〉⇒か

か【下】

[接尾]名詞に付いて、そういう状態のもとにある、その中でのことである意を表す。「戦時下」「意識下」

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精選版 日本国語大辞典 「下」の意味・読み・例文・類語

した【下】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. [ 一 ] 位置の関係で、低い方。一定の広さのある下部の平面。
      1. ① 低い場所や位置。⇔上。
        1. (イ) 見おろされるような低い所。下方。
          1. [初出の実例]「烏草樹(さしぶ)を 烏草樹の木 其が斯多(シタ)に 生ひ立てる 葉広 斎(ゆ)つ真椿」(出典:古事記(712)上・歌謡)
          2. 「水鳥のあをははいろもかはらぬを萩のしたこそけしきことなれ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
        2. (ロ) その上に、あるものが接して乗っている位置、場所。
          1. [初出の実例]「栲衾(たくぶすま) さやぐが斯多(シタ)に あわ雪の 若やる胸を 栲綱(たくづの)の 白き腕」(出典:古事記(712)上・歌謡)
        3. (ハ) 転じて、有力者の庇護を受けている地位。有力者の保護のもと。
          1. [初出の実例]「ありかたき御かへりみのしたなりつるを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)須磨)
        4. (ニ) 物が自然な状態にあるとき、地面に近い部分。底。
          1. [初出の実例]「六月に邑中(むら)に亀(かはかめ)を獲(え)たり。背に申の名を書(しる)せり。上(うへ)黄に下(シタ)玄(くろ)し」(出典:日本書紀(720)天智九年六月(北野本訓))
          2. 「水口に我や見ゆらむかはづさへ水のしたにて諸声になく」(出典:伊勢物語(10C前)二七)
        5. (ホ) 階下。また、遊里(吉原)で、二階にいる女郎に対し、階下にいる主人・男衆などをいう。
          1. [初出の実例]「姫君は是にござるぞ、と下へ降り蔵を開き」(出典:歌舞伎・傾城壬生大念仏(1702)上)
          2. 「上草履の音に連れて、下階(シタ)の病室を済ました後(あと)」(出典:婦系図(1907)〈泉鏡花〉後)
        6. (ヘ) ( 特に、遊女屋などで、主人の居る部屋(内証)が階下にあったところから ) 内証をいう。また、そこにいる主人。
          1. [初出の実例]「先の器量ほどに持てまいり、内證(シタ)へも損かけず」(出典:洒落本・禁現大福帳(1755)一)
        7. (ト) 本や紙を置いたときその人に近い部分。また、正常に立てたとき下部になる位置。
        8. (チ) あることがらの決定的な影響下。…のため。
          1. [初出の実例]「侍一人に仰付けられて、忠諫の下に死を賜て、衰老の後に尸を曝さん事、何の子細か候ふべきと」(出典:太平記(14C後)三九)
      2. ② 事物の程度が低いこと。
        1. (イ) 比較して、力量の劣っていること。劣勢であること。敗勢。
          1. [初出の実例]「さては早我はしたになるござんなれ」(出典:義経記(室町中か)三)
        2. (ロ) 比較して、数量、年齢などの点でより少ないこと。また、そのもの、人。
          1. [初出の実例]「先づ下の五厘より下へ二けた下がり居て」(出典:塵劫記(1627)上)
          2. 「上の子が五つ、下が三つで」(出典:道(1962)〈庄野潤三〉二)
        3. (ハ) 比較して、階級や身分、地位などの低いこと。また、その人。部下。下男。
          1. [初出の実例]「昔の山簡は只葛強一人をしたにもったぞ」(出典:四河入海(17C前)八)
          2. 「彼(かの)士官の無口なのには誰しも閉口〈略〉況(ま)して部下(シタ)の者に歯など見するはおもひもよらず」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉一一)
        4. (ニ) 能楽で、ワキ・ツレなど従の立場にある演技者。
          1. [初出の実例]「十二六郎は若くて下にてつけし也」(出典:申楽談儀(1430)観阿)
        5. (ホ) 高音に対して低音。音階の低い音。
          1. [初出の実例]「『皆人は六塵(ぢん)』と急に『わ』を言ひ捨てて直に移るべし。『六塵』、したより言ふ、悪き也」(出典:申楽談儀(1430)文字なまり・節なまり)
        6. (ヘ) 下等の見物席。桟敷(さじき)などの特別席に対していう。
          1. [初出の実例]「芸子に目をつかはせ、下なる見物にけなりがらせける」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)三)
        7. (ト) 「したばたらき(下働)」の略。
          1. [初出の実例]「併し下を働くには下女もゐるのだし」(出典:桑の実(1913)〈鈴木三重吉〉二四)
      3. ③ ⇒した(下)に居る・した(下)に置く・した(下)に下に
    2. [ 二 ] 物事の裏面に関すること。さえぎられて見えない部分。内側。
      1. ① 包まれている部分。他の物でおおわれて隠れている部分。物の内側。中。内。
        1. [初出の実例]「夏影の嬬屋(つまや)の下に衣(きぬ)裁(た)つ吾妹(わぎも) 裏まけて吾がため裁(た)たばやや大に裁(た)て」(出典:万葉集(8C後)七・一二七八)
        2. 「浄衣のしたに薄色のきぬを着て」(出典:平家物語(13C前)三)
      2. ② こころ。心の奥。内心。
        1. [初出の実例]「大和へに 行くは誰が夫 隠津の 志多(シタ)よ延へつつ 行くは誰が夫」(出典:古事記(712)下・歌謡)
        2. 「上にはなげくよしなりしかども、したには喜悦の眉をひらき」(出典:曾我物語(南北朝頃)一)
      3. ③ 内々であること。多く、動詞の連用形を伴って、副詞化したり、「したに」の形で副詞的に用いる。ひそかに。
        1. [初出の実例]「志多(シタ)問ひに 我が問ふ妹を 斯多(シタ)泣きに 我が泣く妻を」(出典:古事記(712)下・歌謡)
        2. 「狭き所に侍ればなめげなることや侍らむとしたに歎くを聞き給ひて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
      4. ④ 表立たせないこと。争いなどを公に持ち出さないこと。転じて、示談(じだん)。
        1. [初出の実例]「此論下(シタ)にて済難く両人御前へ罷出右の段々申あくれば」(出典:浮世草子・本朝桜陰比事(1689)三)
    3. [ 三 ] 時間的もしくは空間的に、あとの時点、個所。
      1. ① すぐあと。直後。即刻。
        1. [初出の実例]「滝口が弟の三郎、いでよ、といふ、ことばのしたより、いでにけり」(出典:曾我物語(南北朝頃)一)
      2. ② つながったもののあとの部分。
        1. [初出の実例]「年号月日の下には、孝子成経と書かれたれば」(出典:平家物語(13C前)三)
    4. [ 四 ] 食べ残し、飲み残しのもの。特に、貴人が食べ残した食事の残り。おした。
      1. [初出の実例]「其の後根井猫間殿の下(シタ)を取って中納言の雑色に給ふ」(出典:源平盛衰記(14C前)三三)
    5. [ 五 ] 代償や代金の一部分としてさし出す品物。
      1. [初出の実例]「その代り今までの暦を下(シタ)にやりますから、取りかへてくださりませ」(出典:咄本・聞上手(1773)暦)
    6. [ 六 ] ( 江戸時代、大奥や大名などの奥向きで ) 実家、町方などをいう。さと。やど。
      1. [初出の実例]「宿(シタ)へ下るのは止しにいたさう」(出典:人情本・春色玉襷(1856‐57頃)三)
  2. [ 2 ] 〘 造語要素 〙
    1. ① 名詞の上に付いて、現在より前、過去などの意を表わす。「した夫(お)」など。
    2. ② 名詞の上に付いて、準備、試み、また、あらかじめするなどの意を表わす。「下書き」「下稽古」「下検分」など。

しも【下】

  1. 〘 名詞 〙 もと、「流れの下流のほう」をいった語か。または、「ひと続きのものの末」をさしていった語か。後には「ものの低い部分」「地位や価値の低いもの」「中心から離れた地域」などの意にもいう。した。⇔上(かみ)。
  2. [ 一 ] ひと続きのものの末の方。
    1. ① 川の、川口に近いほう。下流。川下。
      1. [初出の実例]「あかずしてわかるる涙たきにそふ水まさるとやしもはみゆらん〈兼芸〉」(出典:古今和歌集(905‐914)離別・三九六)
    2. ② 和歌などの後半、または、終わりの部分。また、物語などの後半部分。→下(しも)の句。
      1. [初出の実例]「右歌のかみしものくのかみに、おなじもじぞあめる」(出典:天徳四年内裏歌合(960))
    3. ③ 時の移り変わりを水の流れに見立てて、現在に近い方をいう。
      1. [初出の実例]「かみ正暦のころほひより、しも文治のいまにいたるまでのやまとうたを、えらびたてまつるべきおほせ事なんありける」(出典:千載和歌集(1187)序)
    4. ④ 月の下旬。→下(しも)の十日。
    5. ⑤ ある時点またはある箇所からあとの部分。以下。次。
      1. [初出の実例]「答曰下(しも)は是れ後を生す文なり」(出典:本百法顕幽抄平安中期点(900頃))
    6. ⑥ ( ①の意から ) 川の下流に近い開けた地方。
      1. [初出の実例]「夏祭に下(シモ)(東京前橋等すべて川しもの開化した地方を指す言葉)の方から来た射的の的は」(出典:明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎〉憲法発布と日清戦争)
  3. [ 二 ] 高い部分に対して低い部分。
    1. ① 低い所。下部。下方。した。
      1. [初出の実例]「夜うちふけて外(と)の方を見出だしたれば、堂はたかくて、しもは谷と見えたり」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)
    2. ② 体の腰より下の部分。特に、陰部、尻(しり)などをいう。
      1. [初出の実例]「瘡守(かさもり)稲荷とも云ひ、腫物だとか下(シモ)の方の病に御利益が有る」(出典:東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉附録)
    3. ③ 袴(はかま)。肩衣(かたぎぬ)を上(かみ)というのに対する。
      1. [初出の実例]「下はあれども上がなひ、いまからかりにやってもおそからふず、それも大事なひ、しも斗きせてやらふ」(出典:虎明本狂言・二人袴(室町末‐近世初))
    4. ④ ⇒しも(下)に居る
    5. ⑤ ( 客間、座敷、客席などを上(かみ)というのに対して ) 台所、勝手などの称。
    6. ⑥ 大小便。
    7. ⑦ 月経。
      1. [初出の実例]「下(シモ) 糞を云〈略〉又月水の下と云下を見るなど云り」(出典:俚言集覧(1797頃))
    8. ⑧ 下品なこと。みだらなこと。しもがかり。
      1. [初出の実例]「Gin が利いて来る。血が頭へ上る。話が下(シモ)へ下って来る」(出典:ヰタ・セクスアリス(1909)〈森鴎外〉)
  4. [ 三 ] 価値の低い方。劣っている方。
    1. ① 価値、能力などが劣っていること。
      1. [初出の実例]「人丸は赤人がかみにたたむ事かたく、赤人は人まろがしもにたたむことかたくなむありける」(出典:古今和歌集(905‐914)仮名序)
    2. ② 官位、身分の低いもの。臣下。人民。した。
      1. [初出の実例]「身はしもながら ことの葉を あまつそらまで きこえあげ〈壬生忠岑〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑体・一〇〇三)
    3. ③ 雇われている者。召使い。
      1. [初出の実例]「しもなどとりつぎまゐる程、これはたおほやけしう唐(から)めきてをかし」(出典:枕草子(10C終)一〇四)
    4. ④ 貴人の座から離れた座席。下座。
      1. [初出の実例]「上達部(かむだちめ)、殿上人、みこたちあまたさぶらひたまうければ、しもに遠くさぶらふ」(出典:大和物語(947‐957頃)一四五)
    5. ⑤ 貴人の座から離れた建物や部屋。入口や台所に近い部屋。
      1. [初出の実例]「藤壺(ふぢつぼ)は踏歌のよりはしもにおはしませば、御せうそこも聞き、きみたちも参り給ふ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開下)
  5. [ 四 ] 中心から離れた地方をいう。御所から離れた地。また、都から離れた地方。
    1. ① 下京(しもぎょう)のこと。
      1. [初出の実例]「今昔、或る人、方違(かたたが)へに下(しもの)辺也ける所に行たりけるに」(出典:今昔物語集(1120頃か)二七)
    2. ② 京都から見て、大坂をさしていう語。
      1. [初出の実例]「太夫さまに御目にかかり下(シモ)へ参る段申し上げたれば」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)五)
    3. ③ 中国・四国・九州などの西国地方。「日葡辞書」「ロドリゲス日本大文典」などでは、とくに九州地方に限定して用いている。
      1. [初出の実例]「Ximo(シモ)〈訳〉下方の部分。また、西のこのあたりの島々、あるいは諸国」(出典:日葡辞書(1603‐04))
  6. [ 五 ] =しもて(下手)②
    1. [初出の実例]「わきざになをり、下京はかみ、上京は下になをる」(出典:虎明本狂言・鈍太郎(室町末‐近世初))

さがり【下】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「さがる(下)」の連用形の名詞化 )
  2. ① 下方に垂れること。また、そのもの。
    1. (イ) つりさげて用いる釜。→鍑(さがり)。
    2. (ロ) 衣服の飾りとして垂らす紐。
      1. [初出の実例]「奴袴之括〈略〉腹白の組は二筋にて、さがり四つあり」(出典:装束抄(1577頃))
    3. (ハ) 六尺ふんどしの前部に垂らす布。歌舞伎では奴(やっこ)などが豪華なものをつける。
      1. [初出の実例]「せわしき御見(ごげん)に枕もとらず帯もほどかずに胸を押し上げ、褌のさがりは跡へはづして置き」(出典:浮世草子・好色万金丹(1694)五)
    4. (ニ) 相撲で、力士がまわしの前に垂らす紐(ひも)状の飾り。
      1. [初出の実例]「手を当る角力のさがりわづか也」(出典:俳諧・野の錦(1767))
    5. (ホ) 和船の船首材みよしの先端につける黒い縄の装飾。近世初期以来、みよしを長く突き出した関船や弁才船につけられ、衝突の際、船を痛めないためというが、効果は疑問。琉球産のクロツグ、または、シュロを縄になって作る。かもじ。〔和漢船用集(1766)〕
      1. 下り<b>①</b><b>(ホ)</b>
        下り①(ホ)
  3. ② 目上の人のもとから退くこと。
    1. [初出の実例]「藤波が妹の於竜、姉の下(サガ)りのいつより遅きを案じ」(出典:読本・昔話稲妻表紙(1806)一)
  4. ③ 神仏の前からさげた供え物。転じて、目上の人からゆずり渡された衣類や品物。
    1. [初出の実例]「身はなまくらものと人にいはれ、さがりくふ身は我ながら知らず」(出典:浮世草子・新色五巻書(1698)二)
  5. ④ 高い所から低い所へと移ること。また、ある部分が他より低くなっていること。
    1. [初出の実例]「管絃に長ぜん人は、ことふえのさがりあがり、いささかのたがひも明らかにきくべし」(出典:八雲御抄(1242頃)六)
  6. ⑤ 価値、値段、相場などが安くなること。→下がりを請ける。
    1. [初出の実例]「左遷は為中(ゐなか)へいた事を云ぞ〈略〉朝廷にいるよりはさがりぞ」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)一)
  7. ⑥ 物事の程度が低くなること。衰えること。
  8. ⑦ 時がある時刻を過ぎること。
    1. [初出の実例]「さきざきは巳時ばかりかならず鳴が、午時のさがりまでみえねば、いかならんと思て」(出典:十訓抄(1252)七)
  9. ⑧ 支払いのしてない金額。未払い分の勘定。未払金。さがりがね。
    1. [初出の実例]「高良山御如法経料足借用物のさかりの分に引申候田地事」(出典:広福寺文書‐文中二年(1373)一二月一三日・平澄隆去状)
  10. ⑨ 卑賤の者や芝居者の称。
  11. ⑩ 囲碁で、盤端の第二線ないし第四線の位置にある石から、盤端に向かって下降するように同一線上に並べて打つ手。

げ【下】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「下」の呉音 )
  2. ① した。⇔上(じょう)。
  3. ② 価値が低いこと。劣ること。下等。⇔上(じょう)。
    1. [初出の実例]「下(げ)としたる人の云事をば用ひずして心ず、腹立するなり」(出典:蓮如上人御一代記聞書(16C後))
  4. ③ 書物、文の章段、演劇の場面など、二つまたは三つに分けたものの、最後のもの。
    1. [初出の実例]「跡は下の巻で話すでござろう」(出典:交易問答(1869)〈加藤弘之〉上)
  5. ④ 能楽用語。
    1. (イ) ( 「下三位(げさんい)」の略 ) 世阿彌が能の美を上中下の三段階に品等した、その下の三風。強細風(ごうさいふう)、強麁風(ごうそふう)、麁鉛風(そえんふう)をさす。
      1. [初出の実例]「能に上・中・下の差別(しゃべつ)あるべし」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)三)
    2. (ロ) 「げおん(下音)②」の略。
  6. ⑤ 邦楽用語。
    1. (イ) 雅楽の琵琶の感所(かんどころ)の名、また、その音。
    2. (ロ) 横笛の指孔の一つ。譜字としては省略してと書き、「げ」と読むことが多い。
      1. [初出の実例]「竹腹上一二三四五六七穴。如レ行呼レ之為二次干五夕中六口一也」(出典:懐竹抄(12C末‐13C初か))
    3. (ハ) 笙(しょう)の管の名の一つ。およびその管の出す音(嬰ヘ)。またその音を基本とする合竹(あいたけ)(=和音)の名。
      1. [初出の実例]「一、笙笛竹名 千十下乙工(く)美一八也言(ごん)七行上()凡(ぼ)乞毛比」(出典:吉野吉水院楽書(1239‐1336頃))

おろせ【下】

  1. ( 江戸時代、駕籠かきが「重くばおろせ」と歌いながらかついだところから )
  2. [ 1 ] 〘 感動詞 〙 駕籠かきのかけ声。
    1. [初出の実例]「あんだのり物に、のせられて、はいはいをろせをろせといさみすすむ」(出典:評判記・野郎虫(1660))
  3. [ 2 ] 〘 名詞 〙 上方の遊里語。
    1. ① 「おろせかご(下駕籠)」の略。〔評判記・色道大鏡(1678)〕
    2. ② 駕籠かき。〔評判記・色道大鏡(1678)〕
    3. ③ 「おろせやど(下宿)」の略。
      1. [初出の実例]「賃(ちん)は卸(オロセ)の並とて五分くれられける」(出典:浮世草子・好色盛衰記(1688)三)

ください【下】

  1. 五(四)段活用動詞「くださる(下)」の命令形「くだされ」の変化したもの。一説に、「くださいまし(ませ)」の略ともいう。現在、標準口語では、この形が、「くださる」の命令、要求表現として用いられる。動詞用法をはじめ、「行ってください」「御覧ください」のような、補助動詞用法もある。
    1. [初出の実例]「手のごひを、ちょと、あつい、ゆで、しぼって、ください」(出典:洒落本・遊子方言(1770)発端)
    2. 「お腰につけた黍団子、一つわたしに下(クダ)さいな」(出典:唱歌・桃太郎(文部省唱歌)(1911))

下の補助注記

次の例のように、「まかして下さい」の気持で用いることもある。「夫婦喧嘩も世間へ対して外聞が悪い。かみさんも、宿六も、大概な事は、この家主に下(クダ)さい。大家が貰ひました」〔伎・貞操花鳥羽恋塚‐六立〕


くだし【下】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① ( 動詞「くだす(下)」の連用形の名詞化 ) くだすこと。申しわたすこと。下命。
    1. [初出の実例]「これ、目の当りにて参らせよと侍つるくだしの侍つれば」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
  3. ② 「くだしぐすり(下薬)」の略。
    1. [初出の実例]「宗長はくたしをたへ候間、今日まかりあからす候」(出典:実隆公記‐明応四年(1495)五月一五日紙背(宗祇書状))
    2. 「目の際迄爛れし程に、尼子・佐竹の瀉薬(クダシ)を与へて、程なく癒へにけり」(出典:仮名草子・浮世物語(1665頃)一)

おり【下】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「おりる(下)」の連用形の名詞化 )
  2. ① 坂道のくだり。くだり坂。
    1. [初出の実例]「寒風に汗たらたら、おりの我が家の門」(出典:浄瑠璃・妹背山婦女庭訓(1771)二)
  3. ② ( 身分を表わす語の下に付いて ) その身分より一段さがること。特に、素人女が遊女になることをいう。
    1. [初出の実例]「はじめてつとめに出るものを、腰元おり、てかけおりといふ」(出典:随筆・羇旅漫録(1802)中)

くんだり【下】

  1. 〘 接尾語 〙 ( 「くだり(下)」の変化した語 ) 中心地から遠く隔った地をさす場合に、地名に付けて用いる語。現代では、「そんな遠くまで」「そんなところに」などの気持をこめていうことが多い。〔倭語類解(17C後‐18C初)〕
    1. [初出の実例]「新町から青山くんだりまで三円ばかしのお金を取りに来るやうな暇はない」(出典:酒中日記(1902)〈国木田独歩〉五月一〇日)

くだっし【下】

  1. ( 四段活用動詞「くださる(下)」の命令形「ください」の転じた「くだせえ」の変化した語 ) 相手に物事を請い求める意を表わす尊敬語。敬意はうすく、江戸末期以降、主として職人仲間に用いられた。補助動詞として用いることもある。
    1. [初出の実例]「コウ酔ていふぢゃアねへが聞てくだっし」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)初)

くだせえ【下】

  1. ( 四段活用動詞「くださる(下)」の命令形「ください」の変化した語 ) =くだっし(下)
    1. [初出の実例]「コレ伴頭、是で三百かしてくだせへ」(出典:咄本・無事志有意(1798)富士講)

か【下】

  1. 〘 造語要素 〙 漢語の名詞を受けて支配や影響などを受ける範囲にある意を表わす。
    1. [初出の実例]「漱石は一時期明かに鏡花の影響下に立ち」(出典:小説の方法(1948)〈伊藤整〉日本の方法)

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普及版 字通 「下」の読み・字形・画数・意味

下
常用漢字 3画

[字音] カ・ゲ
[字訓] した・くだる・さがる・おりる

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 指事
掌をふせて、その下に点を加え、下方を指示する。〔説文〕一上に「底なり」とするが、掌の上下によって、上下の関係を示す。

[訓義]
1. した、しも、下方。
2. もと、そこ。
3. ひくい、くだる、おちる、さがる、さげる、おりる、おろす。
4. のち、すえ。
5. おとる、したがう。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕下 シモ・シタ・イタル・イタス・オロス・タマフ・カタハラ・ホドコス・クツガヘス・ソコ・ノチ・シモフト・タル・イヤシブ・シタガウ・ミジカシ・オル・オロス・ノチニ・フモト・モト・ヲトス・ヲツ・マカル

[声系]
〔説文〕に下声としての一字を収める。その正字は(苦)。また雫(だ)は〔康熙字典〕にもみえず、国字であろう。

[語系]
下hea、襾xeaは声義近く、襾(か)は覆う意。掌を伏せて覆うところを下という。一系の語である。

[熟語]
下圧▶・下意▶・下位▶・下帷▶・下▶・下嚥▶・下嫁▶・下学▶・下瞰▶・下官▶・下気▶・下気▶・下客▶・下九▶・下愚▶・下元▶・下弦▶・下限▶・下午▶・下工▶・下交▶・下行▶・下降▶・下国▶・下獄▶・下才▶・下妻▶・下材▶・下罪▶・下士▶・下阯▶・下視▶・下趾▶・下酒▶・下手▶・下寿▶・下湿▶・下処▶・下稷▶・下臣▶・下人▶・下世▶・下声▶・下斉▶・下截▶・下泉▶・下賤▶・下遷▶・下走▶・下体▶・下胎▶・下第▶・下達▶・下端▶・下秩▶・下直▶・下墜▶・下程▶・下土▶・下奴▶・下道▶・下年▶・下拝▶・下輩▶・下班▶・下藩▶・下筆▶・下貧▶・下風▶・下服▶・下物▶・下辺▶・下僕▶・下民▶・下問▶・下鑰▶・下瀬▶・下吏▶・下里▶・下流▶・下僚▶・下臨▶・下禄▶・下浣▶・下澣▶・下戸▶・下坐▶・下策▶・下泄▶・下馬▶・下野▶・下痢▶・下劣▶
[下接語]
咽下・雨下・閣下・管下・眼下・机下・貴下・麾下・却下・脚下・急下・闕下・月下・謙下・言下・午下・交下・降下・刻下・座下・傘下・時下・膝下・日下・瀉下・上下・城下・臣下・宣下・足下・台下・地下・馳下・注下・直下・沈下・低下・天下・殿下・吐下・灯下・南下・配下・輩下・幕下・卑下・部下・陛下・下・放下・奔下・目下・門下・流下・廊下・漏下

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日本歴史地名大系 「下」の解説

下
しもこしき

甑島(こしきじま)郡甑島郷のうち。郷帳類には下甑島ともみえ、下甑島すなわち現在の鹿島(かしま)村・下甑村にあたる。藺牟田(いむた)村(現鹿島村)、長浜(ながはま)村・青瀬(あおせ)村・瀬々野浦(せせのうら)村・手打(てうち)村・片野浦(かたのうら)村(現下甑村)の六ヵ村で構成されていた(「三州御治世要覧」など)。中世は甑島のうち下(しも)村として推移した。寛文四年(一六六四)の郡村高辻帳では下甑島として高一千五七一石余。元禄国絵図では下甑村として同高。「薩藩政要録」によると用夫二千一七四、湊三ヵ所。「要用集」では用夫一千六八六・浦用夫六一七。牧として下甑野があった(列朝制度)。「列朝制度」に下甑島のうち浜方について「御船手支配ニて手札等申受候へ共、浦方一篇之勤方不仕候」とある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「下」の意味・わかりやすい解説

下
しも

富山県中北部、射水郡(いみずぐん)にあった旧村名(下村(むら))。現在は射水市の東北部を占める地域。2005年(平成17)新湊(しんみなと)市、射水郡小杉(こすぎ)町、大門(だいもん)町、大島(おおしま)町と合併して射水市となる。東は富山市に接する。旧町域の南部を国道8号が横切る。射水平野の小純農村で、典型的な水稲単作地帯であるが、農業以外の収入が主である第2種兼業農家が90%以上を占める。奈良時代の倉垣荘(くらがきのしょう)の地で、平安末期からは京都下鴨神社の荘園で、神社と領民との関係は約400年も続いた。9月4日の加茂神社の秋の例祭に行われる稚児舞(ちごまい)は越中の稚児舞の一つで国の重要無形民俗文化財。なお、春の例祭には「やんさんま」(流鏑馬(やぶさめ))の神事も行われる。

[深井三郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「下」の意味・わかりやすい解説

下
しも

富山県北西部,射水市北東部の旧村域。射水平野の東部に位置する。 1889年村制。 2005年新湊市,小杉町,大門町,大島町の1市3町と合体して射水市となった。中心地区の加茂には,平安中期に京都の下鴨神社の社領であった倉垣荘の総社として創建された加茂神社があり,走馬 (そうめ) ,流鏑馬,牛潰しの神事が伝承されているほか,国の重要無形民俗文化財に指定されている越中の稚児舞がある。江戸時代には加賀藩主の参勤交代の宿場として栄えた。水稲単作の低湿地であったが乾田化し,畑作地として整備事業が行なわれた。富山市の近郊住宅地としての性格も強い。

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改訂新版 世界大百科事典 「下」の意味・わかりやすい解説

下 (さげ)

日本音楽の用語。平曲では,クドキ(口説)のあとに接続して段落をもたらす構成部分をいう。能の謡や狂言謡では,主として上音の音域から中音の音域に下降する旋律進行をいう。ヨワ吟の場合には,完全五度の下降を本下ゲ,完全四度の下降を中下ゲということがあり,本下ゲ,中下ゲの区別は,ほかの声楽でも行われる場合がある。ツヨ吟では,上音から中音に移行しても,実際の音高は変わらない。
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下 (しも)

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世界大百科事典(旧版)内の下の言及

【平曲】より

…以後,八坂流はあまりふるわず,平曲は一方流を中心に伝承されていく。如一は《平家物語》の詞章の改訂に着手したが,その弟子で〈天下無雙(むそう)の上手〉といわれた明石覚一(あかしかくいち)(?‐1371)はさらに改訂・増補を重ね,〈覚一本〉とよばれる一本を完成し,一方流平曲の大成者として以後の平曲隆盛の基盤をつくった。このころ,平曲を語る盲人たちは,〈当道(とうどう)〉という座を結成し,お互いの縄張りを確保するようになるが,覚一は文献上最初の検校(当道座の最高位)であり,当道の祖といわれる。…

※「下」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

アジア諸国の友好と平和促進とを目的としたスポーツ大会。第1回は1951年にインドで開催。原則としてオリンピックの中間年に行われる。主催はアジア‐オリンピック評議会。→アジア冬季競技大会...

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